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R18含む(読みきりモノ)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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※性描写アリです。18禁でお願いします。

「あっ……け……いちろ……」

 玲が健一郎の名前を呼ぶ。その声に今まで堪えてきたものを壊されたかのように、健一郎は荒っぽい手つきで背後から腕を回し、玲の肩を掴んで動きを封じた。

※性描写ばっかりです。18禁でお願いします。

「あ……」

 触れられる事への期待で玲の入り口がひくひくと震える。玲が零した液を掬って濡らした健一郎の指先がつぷり、と入ってきた。


※性描写ばっかりです。18禁でお願いします。

 金色の月明かりの元で、想いが通じ合って初めてのキスをした。

「……好きです」

 もう何度も聞いた言葉にやっと頷くことができた。

 眩しいくらいの月明かりを背に、健一郎がまだ少し遠慮がちに唇を寄せてくる。眩しさに目を細めながら、健一郎の唇を少しでも早く欲しくて、玲も自ら小さく唇を開いてそれに応えた。

「……山根さん、俺、会社辞めようかと思ってるんです」

 ぽつり。健一郎が呟いた。

「――え」

 途端、玲の目に痛いほど入り込んでいた光から色が奪われた。

 それからというもの、毎晩。何か理由をつけては、健一郎は玲の部屋を訪れる。

「実家から梨が送られてきたから」
「晩飯、作りすぎちゃって」
「DVDを借りてきました」
「パチンコに勝ちました」

 そう言っては手にしていたものを玲に渡す。

 そして言う。「好きです」と。

 その翌日は、幸い土曜で会社は休みだった。週明けを思うと、気分が重くなる。けれども酔いの所為ということにして忘れてやろう。玲は心に決めた。

 なのに、奴は来た。テレビで観ていた、洋画の一番いい所で。


※若干の性描写アリです。18禁でお願いします。

 仕事を終えて部屋に戻った玲(あきら)は、疲れた身体をどさっとソファに投げ出し、乱暴な手つきでネクタイを緩めた。

「今日はどうやって追い返そうか……」

 このあともう一仕事ある、と思うと、疲れが更に増す。

 原因は、同じ部署の後輩の佐紀健一郎。ここのところ、毎晩奴が玲の部屋を訪れてくるのだ。

※性描写アリです。18禁でお願いします。

「まだ昨夜の俺が残ってるね、ここに……。ユウ、かわいい……」

 繁は雄大の体内に残る昨夜の名残を指で掻き回す。
※性描写アリです。18禁でお願いします。

「ユウ……」

 後ろから繁が抱き締めてきた。目を閉じると今度は雄大に飛び火したのか、溢れる思いが涙となって零れ出てきた。繁の手がそっと頬に触れ涙を拭う。自分の涙は拭かなかったのに、と泣き笑いしながらその手に自分の手を重ね、小さく唇を開きながら繁の方へと顔を向けた。そしてゆっくりと、そっと唇を重ねた。

「おい、繁?」

 覗きこむように見て雄大は驚いた。繁が一粒、また一粒と涙を落としていたのだ。

「お、お前、泣いてんの?! 何で? 普通こういう立場では泣くのはやられた俺の方なんじゃねぇの? それとも、俺とやった事、泣く程後悔してんの?」

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