「ええい黙れ黙れ黙れぇっ! お前ら二人ともウケネコだろーがぁっ。それで満足できねぇのはこの俺がっ」
ばっ。とか。あーなんでねーかな桜吹雪のタトゥ。ってあれ? 桃太郎には桜吹雪のタトゥねーかな? まいっか。昔の人だし、見てねぇよな。
ばっ。とか。あーなんでねーかな桜吹雪のタトゥ。ってあれ? 桃太郎には桜吹雪のタトゥねーかな? まいっか。昔の人だし、見てねぇよな。
いつものように七つ道具を持って静まり返った寮の廊下を歩く。あんまり静かだから何時なのかと思って時計を見たら、時刻は午前二時を少し回ったところだった。
寮内の夜の点呼は毎日午後十時だって、寮長から説明受けてたな確か。短針の角度的には似たようなモノだよな。アリだよな、アリアリ。
――ん?
悪事の予感。俺は一室の前で立ち止まった。
寮内の夜の点呼は毎日午後十時だって、寮長から説明受けてたな確か。短針の角度的には似たようなモノだよな。アリだよな、アリアリ。
――ん?
悪事の予感。俺は一室の前で立ち止まった。
オッス俺橘悦朗!
私立BL妄想学園高等部に通う二年生。
高等部は全寮制のこの学校、俺は副寮長なんてスゲェ肩書きを持ってる。
その上にほんとは寮長って肩書きがあんだけど、寮長はただ今病院にて絶賛療養中。
私立BL妄想学園高等部に通う二年生。
高等部は全寮制のこの学校、俺は副寮長なんてスゲェ肩書きを持ってる。
その上にほんとは寮長って肩書きがあんだけど、寮長はただ今病院にて絶賛療養中。
普段は身も心も、変温動物を思わせるような冷たさを持ち合わせているお前。
お前がどんな風にウケネコ達をヤるか、今まで何度も見て知ってる。
誰を相手にしていても、眉一つ動く事はない。
そんなお前が。
昨夜俺に落としたのは、熱い吐息。
向けたのは、熱い眼差し。
俺には熱があったのに。
そんな身体でさえ、それらは肌を灼くように熱いと感じた。
その熱さに、その表情に、お前の下で俺は、確かに昂ぶった。
それなら。
俺の下でなら、お前はどんな表情を俺に見せる?
その吐息で、俺を昂ぶらせてみせろよ。
――今度は俺の下で。
お前がどんな風にウケネコ達をヤるか、今まで何度も見て知ってる。
誰を相手にしていても、眉一つ動く事はない。
そんなお前が。
昨夜俺に落としたのは、熱い吐息。
向けたのは、熱い眼差し。
俺には熱があったのに。
そんな身体でさえ、それらは肌を灼くように熱いと感じた。
その熱さに、その表情に、お前の下で俺は、確かに昂ぶった。
それなら。
俺の下でなら、お前はどんな表情を俺に見せる?
その吐息で、俺を昂ぶらせてみせろよ。
――今度は俺の下で。
「逆。……覚えてないのか?」
――逆。逆逆逆ギャクぎゃく……逆? 俺がヤられた?
ケツに力を入れてみた。ウシロには確かに普段とは違う、交わりの名残り。それで一気に記憶が戻った。……でも。
――逆。逆逆逆ギャクぎゃく……逆? 俺がヤられた?
ケツに力を入れてみた。ウシロには確かに普段とは違う、交わりの名残り。それで一気に記憶が戻った。……でも。
※18禁でおながいしますw
「おまえの…そういう性格が、好きなんだ。下も脱げ」
「脱がせてくれるんじゃねーのかよ」
試したいならそれくらいやれよ、とでも言うような高飛車な視線を下半身に投げて、それから再び隼人を見た。
「おまえの…そういう性格が、好きなんだ。下も脱げ」
「脱がせてくれるんじゃねーのかよ」
試したいならそれくらいやれよ、とでも言うような高飛車な視線を下半身に投げて、それから再び隼人を見た。
※15禁くらい…でしょか。よろすくおながいします。
「悦朗…昨日は誰のトコに行ってた?」
「昨日……? んー…成田んトコ、かな……」
隼人がそんな詮索じみた事言うなんて珍しいな、とか思いながら、熱の所為かどこか鈍った思考の中から記憶を手繰り寄せた。
「成田か…一昨日は?」
「んぁ? 一昨日? 伊丹、かなもう覚えてねぇって……」
「悦朗…昨日は誰のトコに行ってた?」
「昨日……? んー…成田んトコ、かな……」
隼人がそんな詮索じみた事言うなんて珍しいな、とか思いながら、熱の所為かどこか鈍った思考の中から記憶を手繰り寄せた。
「成田か…一昨日は?」
「んぁ? 一昨日? 伊丹、かなもう覚えてねぇって……」