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私立BL妄想学園高等部

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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「ええい黙れ黙れ黙れぇっ! お前ら二人ともウケネコだろーがぁっ。それで満足できねぇのはこの俺がっ」

 ばっ。とか。あーなんでねーかな桜吹雪のタトゥ。ってあれ? 桃太郎には桜吹雪のタトゥねーかな? まいっか。昔の人だし、見てねぇよな。

 いつものように七つ道具を持って静まり返った寮の廊下を歩く。あんまり静かだから何時なのかと思って時計を見たら、時刻は午前二時を少し回ったところだった。

 寮内の夜の点呼は毎日午後十時だって、寮長から説明受けてたな確か。短針の角度的には似たようなモノだよな。アリだよな、アリアリ。

 ――ん?

 悪事の予感。俺は一室の前で立ち止まった。


 オッス俺橘悦朗!
 私立BL妄想学園高等部に通う二年生。
 高等部は全寮制のこの学校、俺は副寮長なんてスゲェ肩書きを持ってる。

 その上にほんとは寮長って肩書きがあんだけど、寮長はただ今病院にて絶賛療養中。


 普段は身も心も、変温動物を思わせるような冷たさを持ち合わせているお前。
 お前がどんな風にウケネコ達をヤるか、今まで何度も見て知ってる。
 誰を相手にしていても、眉一つ動く事はない。
 そんなお前が。
 昨夜俺に落としたのは、熱い吐息。
 向けたのは、熱い眼差し。
 俺には熱があったのに。
 そんな身体でさえ、それらは肌を灼くように熱いと感じた。
 その熱さに、その表情に、お前の下で俺は、確かに昂ぶった。

 それなら。

 俺の下でなら、お前はどんな表情を俺に見せる?
 その吐息で、俺を昂ぶらせてみせろよ。

 ――今度は俺の下で。


「逆。……覚えてないのか?」

 ――逆。逆逆逆ギャクぎゃく……逆? 俺がヤられた?

 ケツに力を入れてみた。ウシロには確かに普段とは違う、交わりの名残り。それで一気に記憶が戻った。……でも。


※18禁でおながいしますw


「おまえの…そういう性格が、好きなんだ。下も脱げ」
「脱がせてくれるんじゃねーのかよ」

 試したいならそれくらいやれよ、とでも言うような高飛車な視線を下半身に投げて、それから再び隼人を見た。



※15禁くらい…でしょか。よろすくおながいします。

「悦朗…昨日は誰のトコに行ってた?」
「昨日……? んー…成田んトコ、かな……」

 隼人がそんな詮索じみた事言うなんて珍しいな、とか思いながら、熱の所為かどこか鈍った思考の中から記憶を手繰り寄せた。

「成田か…一昨日は?」
「んぁ? 一昨日? 伊丹、かなもう覚えてねぇって……」



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