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和大×ナツメ(高校生×先生)(完結)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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「――そだね。分からせてあげるよ。何年かけても……」

 優しく笑って、和大がナツメを抱き締める。その声に、抱擁に、信じて良いんだろうかと、信じたいと、ナツメの心が疼く。そんなナツメの心を察したように、和大が大丈夫、とナツメの髪を撫でた。


※15禁でおながいします。







 舌先同士が触れ合う。それだけで身体に電流が走る。

「っん……」

 小さく眉を寄せてそれをやり過ごし、より深い口付けを求めて和大に回した腕の力を強めた。和大に優しく舌を吸い上げられ、甘く歯を立てられる。



「そんなナツメさん見てたら俺……ナツメさんの事満足させてあげれてないのに、なんかナツメさんにスゲェ必要とされてるって気がする」
「んっ、……」

 耳朶に押し当てられた和大の唇が、ゆっくりと頬へと移動する。唇が少し動くたび、和大の唇が行き着いたそこを柔らかく吸い上げる。

「おま……マジでバカじゃねぇ? さっきまで俺が何してたか分かってんだろ?」
「ん……そんなの、全然いい」

 身じろいだら、和大により強く抱き締められた。

「ナツメさん……平気?」

 ぼんやりと目を開けたナツメを、和大が心配そうに覗き込む。

「ん……」

 ナツメはゆっくりとした瞬きと共に小さく頷いた。その様子に、和大はほっとしたように表情を緩めた。

「……金は? あんのかよ」

 いつから見ていたのか、河辺が壁にもたれて立っていた。

 何のための金の事を言っているのか分からなくて、和大は小さく首を傾げた。

「タクシー代。俺帰るから」

 財布の中身を思って、和大はまた押し黙った。タクシー代がここからどのくらいかかるのかも分からない。


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