「――そだね。分からせてあげるよ。何年かけても……」
優しく笑って、和大がナツメを抱き締める。その声に、抱擁に、信じて良いんだろうかと、信じたいと、ナツメの心が疼く。そんなナツメの心を察したように、和大が大丈夫、とナツメの髪を撫でた。
優しく笑って、和大がナツメを抱き締める。その声に、抱擁に、信じて良いんだろうかと、信じたいと、ナツメの心が疼く。そんなナツメの心を察したように、和大が大丈夫、とナツメの髪を撫でた。
※15禁でおながいします。
舌先同士が触れ合う。それだけで身体に電流が走る。
「っん……」
小さく眉を寄せてそれをやり過ごし、より深い口付けを求めて和大に回した腕の力を強めた。和大に優しく舌を吸い上げられ、甘く歯を立てられる。
舌先同士が触れ合う。それだけで身体に電流が走る。
「っん……」
小さく眉を寄せてそれをやり過ごし、より深い口付けを求めて和大に回した腕の力を強めた。和大に優しく舌を吸い上げられ、甘く歯を立てられる。
「そんなナツメさん見てたら俺……ナツメさんの事満足させてあげれてないのに、なんかナツメさんにスゲェ必要とされてるって気がする」
「んっ、……」
耳朶に押し当てられた和大の唇が、ゆっくりと頬へと移動する。唇が少し動くたび、和大の唇が行き着いたそこを柔らかく吸い上げる。
「んっ、……」
耳朶に押し当てられた和大の唇が、ゆっくりと頬へと移動する。唇が少し動くたび、和大の唇が行き着いたそこを柔らかく吸い上げる。
「おま……マジでバカじゃねぇ? さっきまで俺が何してたか分かってんだろ?」
「ん……そんなの、全然いい」
身じろいだら、和大により強く抱き締められた。
「ん……そんなの、全然いい」
身じろいだら、和大により強く抱き締められた。
「ナツメさん……平気?」
ぼんやりと目を開けたナツメを、和大が心配そうに覗き込む。
「ん……」
ナツメはゆっくりとした瞬きと共に小さく頷いた。その様子に、和大はほっとしたように表情を緩めた。
ぼんやりと目を開けたナツメを、和大が心配そうに覗き込む。
「ん……」
ナツメはゆっくりとした瞬きと共に小さく頷いた。その様子に、和大はほっとしたように表情を緩めた。
「……金は? あんのかよ」
いつから見ていたのか、河辺が壁にもたれて立っていた。
何のための金の事を言っているのか分からなくて、和大は小さく首を傾げた。
「タクシー代。俺帰るから」
財布の中身を思って、和大はまた押し黙った。タクシー代がここからどのくらいかかるのかも分からない。
いつから見ていたのか、河辺が壁にもたれて立っていた。
何のための金の事を言っているのか分からなくて、和大は小さく首を傾げた。
「タクシー代。俺帰るから」
財布の中身を思って、和大はまた押し黙った。タクシー代がここからどのくらいかかるのかも分からない。