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2008年02月

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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※性描写アリです。18禁でおながいします。


「……坂崎」
「はい……」
「して、欲しい……」
「……え」

 一瞬、己の耳を疑う。固まる坂崎の腕の中で、陣内が身じろいで坂崎の方を向いた。熱で潤んだ瞳で坂崎を見る。それだけで飛びそうになる理性を、陣内の身体を気遣う気持ちだけで抑えつける。


お題配布サイト HOV1C(ほびっく)さまよりお題拝借しますた。

歩×慎治(高校生×リーマン)につきましてはコチラ↓R18です。

メイン    →『雨がやんだら』
番外     →『十二月二四日、夜八時』
会話のみ  →『今日のピロートーク』
         『クリスマスイブの過ごし方』
         『ただそれだけの朝』


↓それでは1/2から引き続き、よろしければお付き合いください。↓

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メイン    →『雨がやんだら』
番外     →『十二月二四日、夜八時』
会話のみ  →『今日のピロートーク』
         『クリスマスイブの過ごし方』
         『ただそれだけの朝』


↓それではよろしければお付き合いください。↓

 陣内の部屋の前に立った坂崎は、そっと玄関ドアのノブを回した。ノブはゆっくりと回り、軽く引くとドアは音もなく開いた。中に入ると内側から鍵をかけ、なるべく音をたてないように寝室に入った。

 息を潜めて陣内の様子を伺う。ベッドで横を向いて眠る陣内の呼吸は少し荒く、呼吸の度肩が大きく上下する。枕元にはあっと言う間に天寿を全うしたらしい冷却シートが、額から剥れたのか半分乾燥し丸くなって落ちていた。


「……でもイイなら」
「え?」

 さっきから少しずつ焚き付けられていた感情が、一気に沸点を超えた。坂崎は石田の胸座に掴みかかった。

「どっちでもイイならっ! 女でイイじゃねぇかよっ! なんで陣内さんなんだよっ!」


 陣内の住むマンションのエントランスを出て駅までの道のりを、坂崎と石田は並んで歩いた。少し歩くと商店街に入る。駅から真っ直ぐ伸びた地元の商店街はこの時間少しの飲食店を除いてどの店もシャッターを下ろし、まばらに歩く人達も駅から家路を急ぐ人ばかりで駅に向かうのは坂崎と石田の二人だけだった。

「――坂崎」

 無言で歩いていた二人の沈黙を破ったのは石田だった。呼ばれた坂崎は黙ったまま石田に視線を向けた。


 戸口には坂崎が立っていた。

「あー……石田。来てたんだ」
「おう。販ニの代表でな。お前は? なんで陣内さんとこに?」

 坂崎が表情を硬くしたのはほんの一瞬だけだった。ふと笑みを見せた坂崎は、ごく普通に、普段と同じ表情で、眉を上げた。



「陣内さんは寝ておいて下さい」
「ああ……」

 入ってすぐのキッチンの横に置かれた冷蔵庫に、石田が買ってきたらしいヨーグルトやゼリーなどの流動食を袋から移し替え始めた。正直立っているのもやっとだった陣内は、それを見ながら言われるままにベッドに入った。

 疑問と不安が綯い交ぜになり、見上げた天井がぐるぐる回る。


「陣内さん、なんか顔色悪いですよ」

 アシスタントの林という女性が心配そうに陣内を覗き込んだ。

「なんかちょっと……寒い、んだよね。熱あるかな」

 でも大丈夫、と慌てて笑みを作る。

 昨日辺りから体調がおかしかった。喉の痛みその他、風邪の諸症状。昼前くらいからは、暖かいはずのフロア内で寒さを伴いだした。時計を見ると昼十ニ時前。昼休みで閉まる前に、陣内は医務室へ行っておく事にした。


「陣内さん……」

 ドアを開けてすぐ視界に飛び込む、陣内の柔らかな笑み。身体ごと溶かされそうになる。坂崎は陣内を抱き締めた。

「ん……お疲れ坂崎。酔ってる?」
「陣内さんになら」
「やっぱ酔ってるな」

 陣内が笑いながら抱き締め返し、坂崎をあやすようにその背をぽふぽふ叩く。

「一週間、長ぇ」

 陣内の首根に顔を埋め、その肌に口付ける。陣内が笑いながらくすぐったそうに首を竦める。


「お前の方は? 最近どうしてんだよ?」

 重い雰囲気になったと思ったのか、石田が明るい声で訊いてきた。

「仕事はまあ……適当にやってる。お前みたいに大口相手じゃねぇ分身動き取りやすいし」
「お前手際も要領もイイもんな」
「情に流されないだけだって」
「お前を見習いてぇよ」
「まさか。俺のやり方じゃ客から好かれる事なんてねぇし。お前のやり方のが正しいって」

 そうかなぁ、と首を捻る石田にいやマジで、と言葉を重ねる。


「坂崎、今日ちょっと飲み行かねぇ?」

 喫煙室で一緒になった石田が、坂崎に声をかけてきた。

 坂崎は入社時から知っている同期の男の顔を見た。石田は学生時代ボート部に所属し、国体にも出た程の実力の持ち主だと聞いている。体格も良く、体力も精神力もある男である。その石田が今は、どこか覇気の感じられない表情で煙草をくゆらせている。


※性描写アリです。18禁でお願いします。


 互いの呼吸が落ち着くのを待って、坂崎が陣内から自身を抜いた。


※性描写アリです。18禁でお願いします。

「陣内さん……」
「ん……」
「したい、です」

 だめですか、と耳元で訊く坂崎の声にぞくりと背中が震える。

「俺も、したい」

 しよう、と囁き返して、陣内は坂崎の首根をそっと吸い上げた。




 翌朝、陣内は一人、ベッドで目を覚ました。いつ眠ってしまったのか、覚えていない。そんなに声を上げた記憶はないが、喉がざらついて少し痛かった。まだ重い瞼を開ける事ができずに、手探りで坂崎を探す。狭いベッドのどこにも坂崎を感じられず、一気にまどろみから抜け出した陣内はがば、と起き上がった。部屋の中を見回して坂崎の姿がない事を知ると、陣内は裸のまま部屋を出た。


※性描写を含みます。18禁でおながいします。

「……ここでしてイイんすか?」
「ベッド、行こうか」

 不安そうに覗き込む坂崎に笑みを向け、この後の行為を約束するように触れるだけのキスをする。

 二人無言で寝室に入ると、陣内は坂崎に向き直り、ワイシャツのボタンに手をかけた。




「…………」
「おま……拭くなよな」

 赤い顔をして濡れた指をティッシュで拭く智裕に思わず笑みが乾く。

「用済んだならもう帰れよ」

 冷たい視線と声を投げ掛けられて、笑いながらもさすがに口を尖らせた。それを見た智裕がふと目を伏せる。

「来年は口移しで貰うから」

 向こうを向いてしまった智裕のうなじに覚えとけよ、と約束のキスを落とす。


「智裕? 今からそっち行くから」

 智裕が電話口に出てすぐに短い一言を投げかけて、返事を待たずに携帯の「切る」ボタンを押した。携帯を尻ポケットに入れて、明りの点いた智裕の部屋を見上げる。晧市はもう智裕の家の前に来ていた。


「陣内さん」

 スポーツニュースも終わり、テレビではお笑いタレントがグラビアアイドルの卵らしき少女とコントのような事を始めた。ぽっかりと空いた時間を待っていたかのように、坂崎がコン、と軽い音を立てて缶を机に置いた。


「いいんですか?」

 坂崎がテーブルの下で靴先を触れ合わせてきた。その仕種で坂崎は「部屋に誘うって事は、『そういう事』になってもいい、って事ですか?」と言外に訊いてきているのだろう。

「帰りにコンビニでビールとつまみ買って……何もないトコだけど、よければ」

 靴先での問いに、分かってる、と伝わるようにと、坂崎をじっと見詰めて頷いた。


 地階まで下りると地下鉄の駅へと続くビルのエレベーターを、一階で下りる。正面玄関は夜七時で閉まる。裏へ回って通用口のドアを開けると、ビル風が吹き込んできた。目を細めてそれをやり過ごし、ビルの隙間から大通りに出る。赤になったばかりの信号を青になるまで待って横断歩道を渡る。渡り切った所で、後ろから腕を掴まれた。


件名:坂崎です

 終業時刻はとうに過ぎた午後七時。それでも今日は比較的早くに仕事が片付いた。パソコンの電源を落とす前の日課ともいえるメールの最終チェックをした陣内のメーラーに、『〇〇さん送別会について』とか『【重要】持株会制度改正についての件』などのいくつか入っていた新着メールに混じっていた件名。ご丁寧に『重要』フラグまで立ててある。

「ちょ……野元さ、イギリスってヤバくね?」

「何が?」

「なんだよコレサセックスエセックスミドルセックスってお前……」

「あーどれかが羊毛でどれかが製鉄だっけ。違ったかなややこしいよな確かに」

「ちょっと野元お前読んでみろよコレ」

「えーと『サセックス地方は……』……ってお前近い近い」

「あ? 何がだよ? 早く続き読めって」

「やだよお前なんか目が怖ぇ」

「イギリス何考えてそんな地名……お前の口から『セックス』ってヤバいっしょそれ何お前誘ってんの?」

「うわ、な、ちょ、読めっつったのお前だろコラうわっ」

「分かってて読んだんだろ?」

「ちょ……そゆのはちゃんと手順踏めって今勉強中だろ……わ、それ! 押しつけんなって」

「手順踏めばイイんだな? よしんじゃ勉強終わりだ野元ヤろう」

「イヤだ」

「なんでだよ今ちゃんと勉強終わらせたじゃねぇかよ」

「手順ってそゆ意味じゃねーだろ」

「あ? んじゃなんだよ」

「まずお前俺に言わないとなんねー事あんだろ」

「あー……好きだよ野元、俺と付き合ってくれ」

「そーだよそれだよやっと言ったかバカ」

「……お前案外乙女なのな」

「たったその一言で即応じる乙女なんていねーだろ?」

「そんじゃ野元……」

「『サセックスエセックッスミドルセックス』早くヤろうぜ誘ったのお前だろ……?」

「ん、おま……、ぁ、ちょ……」

「一緒に合格しような。好きだよ、後藤」






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「お疲れー。コージさんまた車弄ってんの? もう皆帰ったよ?」

「んー車弄り楽しくてやめらんねんだよなー。ピット自由に使わせてもらえるこの職場俺には天国……あ、コラ引っ張んなって」

「ヒデー顔。ドロンコじゃん……」

「っん……、……その汚ぇ顔に発情してんのは誰だよ」

「へへ。コージさんに染み込んでるオイルの匂い、堪んねーし」

「オイルフェチかよ」

「ちげーよ。コージさんフェチに決まってんじゃん。……今日はもうやめてさー、俺も一緒にコージさんち連れて帰ってよ。俺がコージさんキレイに洗ったげる。俺手洗い洗車得意だし」

「車と俺を一緒にするなってーの」

「そのあとコージさんが満タンになるまで給油してあげる」

「は? 頼んでねーよ」

「あ、いや満タンに……させてよさせて下さいコージさーん」

「満タンになってんのはお前だろ?」

「いやまあ確かに俺もココロは満タンになるけど」

「それウチのスタンドのキャッチコピーじゃねーし」

「コージさんは? 俺とじゃココロ満タンになんねーの?」

「……、……ポンコツ程可愛いって思っちまうのはサガだな」

「え? 何それ俺の事?」

「さーな。……しゃーねぇ、帰るか。メンテしてやる。ほら、乗れよ」



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コージはピットでコロコロの付いた板(名称知らず)に乗って車の下で愛車弄り中。
その板を攻めタンが勝手に引っ張ったり
またコージがそれに乗ったまま車の下に戻ってったり
してるワケです、とかココで補足してみたり。

昨日スタンドで洗車待ち中の妄想をgdgd垂れ流しすいませnwwwwww

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