中野聡士 : 淳汰と恋人の仲になってわりと経った。
現役バリタチ。でも相互貫通済みw
山井淳汰 : 聡士と恋人の仲になってわりと経った。元タチ。
聡士に流される日々。でも相互貫通済みw
於:淳汰んち
*******************************************************
「あーダメだイきてぇ」
「バッカお前、今イイとこなんだから、あとちょっとガマンしろよ」
「けどもうガマンとか、マジで無理」
「なんでさっきイっとかねんだよ」
「さっきは別にイきたくなかったんだからしょうがねぇだろ? んなもんここだけビデオ撮ればイイじゃねぇかよ」
「あとでここだけ見たって面白くねぇじゃん」
「俺が面白くねぇだけなんだからイイじゃねぇかよ。お前に迷惑かけねーだろあーもーダメビデオ撮っといて」
「あ、マジ? おいっ、……ええと電源、リモコンどこだ、あーもーそんなすぐに分かんねぇってええとええと」
****************1分後****************
「あースッキリしたービデオ撮っといてくれた? てかあれ? なんでテレビの電源切ってんの?」
「撮れてねぇよてかお前が騒ぐから俺まで見逃したんだよ」
「じゃぁレンタルすりゃイイじゃん」
「ああ……そもそもお前とテレビで映画観るってのが間違いだったあーもー……」
「じゃそゆことで。ヤろうぜ、淳汰」
「は? なんだよその流れ」
「別に普通だろ。ほら、口開けろよ」
「マジで、ん、っ……ぁ……」
久々の聡×淳ですw 冒頭はちょっと思わせぶりにw
最後まで見れなかったけどふたりで映画観てますたw
『聡士×淳汰(タチ×タチ)』
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「あーダメだイきてぇ」
「バッカお前、今イイとこなんだから、あとちょっとガマンしろよ」
「けどもうガマンとか、マジで無理」
「なんでさっきイっとかねんだよ」
「さっきは別にイきたくなかったんだからしょうがねぇだろ? んなもんここだけビデオ撮ればイイじゃねぇかよ」
「あとでここだけ見たって面白くねぇじゃん」
「俺が面白くねぇだけなんだからイイじゃねぇかよ。お前に迷惑かけねーだろあーもーダメビデオ撮っといて」
「あ、マジ? おいっ、……ええと電源、リモコンどこだ、あーもーそんなすぐに分かんねぇってええとええと」
****************1分後****************
「あースッキリしたービデオ撮っといてくれた? てかあれ? なんでテレビの電源切ってんの?」
「撮れてねぇよてかお前が騒ぐから俺まで見逃したんだよ」
「じゃぁレンタルすりゃイイじゃん」
「ああ……そもそもお前とテレビで映画観るってのが間違いだったあーもー……」
「じゃそゆことで。ヤろうぜ、淳汰」
「は? なんだよその流れ」
「別に普通だろ。ほら、口開けろよ」
「マジで、ん、っ……ぁ……」
久々の聡×淳ですw 冒頭はちょっと思わせぶりにw
最後まで見れなかったけどふたりで映画観てますたw
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貴史の視線が、生を真っ直ぐ見つめる。
「食ったらすぐ帰るよう言うから」
「でも、……」
「……またしよ、って言った俺の言葉に『うん』って応えてくれたのが、まだ生きてるなら」
どこか縋るようにも感じる程に、訴えかけられる。
生自身はもちろん、もう少し長く貴史と一緒にいて、そして貴史ともう一度、身体を繋げたいと思っていた。
「食ったらすぐ帰るよう言うから」
「でも、……」
「……またしよ、って言った俺の言葉に『うん』って応えてくれたのが、まだ生きてるなら」
どこか縋るようにも感じる程に、訴えかけられる。
生自身はもちろん、もう少し長く貴史と一緒にいて、そして貴史ともう一度、身体を繋げたいと思っていた。
「あー……」
着信のメロディーで電話の相手が分かったのか、貴史が目線を宙に上げた。
「ちょっと、ごめん」
小さなため息と苦々しい表情で生に眉を上げてみせ、貴史は取っていた生の手をそっと離した。キッチンを出て、インターフォンの前に立つ貴史を、生はキッチンを出てすぐのところからそっと窺い見た。
着信のメロディーで電話の相手が分かったのか、貴史が目線を宙に上げた。
「ちょっと、ごめん」
小さなため息と苦々しい表情で生に眉を上げてみせ、貴史は取っていた生の手をそっと離した。キッチンを出て、インターフォンの前に立つ貴史を、生はキッチンを出てすぐのところからそっと窺い見た。
「夕べ生が立ってた池さ」
「え、うん」
「今まだ葉っぱだけなんだけど、梅雨明けて少ししたら花が咲くんだよ。池一面、睡蓮の花」
「そうなんだ……」
「すげぇ綺麗なんだ。咲いたら見に行こうよ、一緒に。生にも、見せてやりてぇな」
吸い込まれそうなくらいにぽっかりと、漆黒の闇だったあの池が、初夏の爽やかな日差しに包まれている様子に思いを馳せた。
水面には、まだ見ぬ睡蓮の花。
それを見ているのは貴史と生の二人。
「え、うん」
「今まだ葉っぱだけなんだけど、梅雨明けて少ししたら花が咲くんだよ。池一面、睡蓮の花」
「そうなんだ……」
「すげぇ綺麗なんだ。咲いたら見に行こうよ、一緒に。生にも、見せてやりてぇな」
吸い込まれそうなくらいにぽっかりと、漆黒の闇だったあの池が、初夏の爽やかな日差しに包まれている様子に思いを馳せた。
水面には、まだ見ぬ睡蓮の花。
それを見ているのは貴史と生の二人。
各々の食器を持ち、二人で対面式のキッチンに向かう。
貴史は持っていたものをシンクに置くと、スポンジと洗剤の位置を生に教えて、シンクの横、ガスレンジにもたれて立った。生の隣で生を軽く覗き込むように見つめながら、貴史はまた、煙草を咥えた。
生は貴史の視線を感じながらスポンジに洗剤を落としたが、少しの緊張に、思わず手元がぎくしゃくと強張ってしまうのが自分でも分かる。
貴史は持っていたものをシンクに置くと、スポンジと洗剤の位置を生に教えて、シンクの横、ガスレンジにもたれて立った。生の隣で生を軽く覗き込むように見つめながら、貴史はまた、煙草を咥えた。
生は貴史の視線を感じながらスポンジに洗剤を落としたが、少しの緊張に、思わず手元がぎくしゃくと強張ってしまうのが自分でも分かる。
「生見てたらもっと俺も頑張んねぇとな、って。思えたんだよね。部外者の俺でさえそう思うんだから、もっと近くでちゃんと、生の頑張りを見てる人、いると思うよ」
貴史の、柔らかいのにどこか芯の通った声質の所為か、朝のゆったりとした穏やかな空気の所為か。
貴史から掛けられる言葉は一時の気休めのような作られたものでなく、彼が心の底からそう思っているかのように、生の心に優しく響いた。
貴史の、柔らかいのにどこか芯の通った声質の所為か、朝のゆったりとした穏やかな空気の所為か。
貴史から掛けられる言葉は一時の気休めのような作られたものでなく、彼が心の底からそう思っているかのように、生の心に優しく響いた。
生も食事を終えたのを見計らって、貴史が煙草はいいかと生に聞いた。生がうん、と小さく頷くと、貴史は脇に置いてあった青い煙草のパッケージを引き寄せて、一本口に咥えた。
「――俺さ、会社辞めて独立したんだよね、半年前」
脇にあった百円ライターで煙草に火を点け、貴史がぼそりと話し始めた。
「――俺さ、会社辞めて独立したんだよね、半年前」
脇にあった百円ライターで煙草に火を点け、貴史がぼそりと話し始めた。
「なんつーか……」
貴史が片手で口元を覆った。そのまましばらくじっと黙り、あー……、と感じ入ったような声を零しながらその手を外した。
「ごめん生、それスゲェ可愛い……」
「――え?」
「生を騙した先輩のことは殴ってやりたいとも思うけど、ちょっといたずら心に生にそんなこと言った先輩の気持ちもなんかスゲェ分かる、気がする」
貴史が片手で口元を覆った。そのまましばらくじっと黙り、あー……、と感じ入ったような声を零しながらその手を外した。
「ごめん生、それスゲェ可愛い……」
「――え?」
「生を騙した先輩のことは殴ってやりたいとも思うけど、ちょっといたずら心に生にそんなこと言った先輩の気持ちもなんかスゲェ分かる、気がする」
「生は実家暮らし? それとも会社の寮にでも住んでんの?」
ゆったりと流れる朝食の時間。
貴史がコーヒーを静かに啜りながら生に聞いた。
マグの取っ手に通された、貴史の骨ばった指が生の視界に入る。
その手の甲には、浮き出た血管。
他人のものならなんてことのない身体の部位にさえ、貴史のものだとときめくように胸がどきりと跳ね、そんな自分に生は僅かに苦笑した。
ゆったりと流れる朝食の時間。
貴史がコーヒーを静かに啜りながら生に聞いた。
マグの取っ手に通された、貴史の骨ばった指が生の視界に入る。
その手の甲には、浮き出た血管。
他人のものならなんてことのない身体の部位にさえ、貴史のものだとときめくように胸がどきりと跳ね、そんな自分に生は僅かに苦笑した。
取った眼鏡をテーブルに置き、貴史が生を食い入るように見詰めながら身を乗り出す。生はただ、近づいてくる唇を、じっと待った。
「眼鏡外した生の顔、なんか……誘ってるみてぇ」
「そんなつもりは……」
「ねぇんだよね、わぁってるよ。わぁってんだけど、その顔、スゲェそそられるんだよな……」
「眼鏡外した生の顔、なんか……誘ってるみてぇ」
「そんなつもりは……」
「ねぇんだよね、わぁってるよ。わぁってんだけど、その顔、スゲェそそられるんだよな……」
「貴史、料理すごく手早いね。ごめん僕、何も手伝わなくて」
品数は多くはないが、二人で会話をしている少しの間に出来上がった朝食。なにより貴史自ら腕を振るった絶妙の半熟加減のスクランブルエッグが、とろりと生(いくる)の食欲をそそる。
見ているだけで何も手伝えなかった生は並んだ食器を前に、恐縮しつつ貴史を見た。
品数は多くはないが、二人で会話をしている少しの間に出来上がった朝食。なにより貴史自ら腕を振るった絶妙の半熟加減のスクランブルエッグが、とろりと生(いくる)の食欲をそそる。
見ているだけで何も手伝えなかった生は並んだ食器を前に、恐縮しつつ貴史を見た。
「……、それでも、親は長生きしてくれた方がいいよ……」
貴史がそう言うのなら、生にしても同じことだ。両親に孫の顔を見せてやることは、できない。
幸い生には妹がいるが、今のところ結婚する気配のない彼女にだって、親に孫の顔を見せてやれるかどうかなんて分からないことだ。
貴史がそう言うのなら、生にしても同じことだ。両親に孫の顔を見せてやることは、できない。
幸い生には妹がいるが、今のところ結婚する気配のない彼女にだって、親に孫の顔を見せてやれるかどうかなんて分からないことだ。
「兄弟は……?」
「俺、一人っ子なんだよね」
左手で手際良くフライパンを振り、右の手に持ったターナーで緩く卵をかき混ぜながら、貴史はさらりと答えた。
両親は共に他界。
兄弟もない。
この広い家に一人。
貴史の孤独を思うと、胸が痛んだ。
「俺、一人っ子なんだよね」
左手で手際良くフライパンを振り、右の手に持ったターナーで緩く卵をかき混ぜながら、貴史はさらりと答えた。
両親は共に他界。
兄弟もない。
この広い家に一人。
貴史の孤独を思うと、胸が痛んだ。
昨日でジムにウェアを運ぶ日々が終わったのは、幸か不幸か。きっと、貴史に逢えたことが不幸中の幸いだった。否、全ては貴史に出逢うためだったと思いたい。
「――いい?」
なんでもないことのように、貴史が片眉を上げて生に了承を求める。
貴史は、生の心にすっと、入ってくる。
生の求めるものを、黙って差し出してくれる。
今だって。
生も貴史が欲しいと願っていることを知りながら、貴史は敢えてそう言っているのかも知れない。
それなら、それに甘えてしまおう。
なんでもないことのように、貴史が片眉を上げて生に了承を求める。
貴史は、生の心にすっと、入ってくる。
生の求めるものを、黙って差し出してくれる。
今だって。
生も貴史が欲しいと願っていることを知りながら、貴史は敢えてそう言っているのかも知れない。
それなら、それに甘えてしまおう。
「――生、腹減ってねぇ?」
「え……?」
唐突にも感じる貴史の問いに、生は思わず目を瞬かせた。
「夕べ飯、食ってないだろ? 俺もだけど」
「ぁ……、うん」
夕べジムにウェアを引き取りに行って、その帰りに貴史に出会った。気分的に空腹を感じる状況ではなかったから気にはならなかったが、言われてみれば胃の中は空っぽだ。気づかされて思い出したように感じた空腹に、生は素直に小さく頷いた。
「え……?」
唐突にも感じる貴史の問いに、生は思わず目を瞬かせた。
「夕べ飯、食ってないだろ? 俺もだけど」
「ぁ……、うん」
夕べジムにウェアを引き取りに行って、その帰りに貴史に出会った。気分的に空腹を感じる状況ではなかったから気にはならなかったが、言われてみれば胃の中は空っぽだ。気づかされて思い出したように感じた空腹に、生は素直に小さく頷いた。
「今、七時三十二分」
瞳のすぐ前に、手にした目覚まし時計をかざし、ディスプレイが示す時刻をそのまま貴史に伝える。
「まだそんな時間なんだ」
「ん……」
「目、スゲェ近いね。視力そんな悪ぃの?」
時計と生の目の距離の近さに少し驚いたように目を見張り、貴史が生に聞いた。
瞳のすぐ前に、手にした目覚まし時計をかざし、ディスプレイが示す時刻をそのまま貴史に伝える。
「まだそんな時間なんだ」
「ん……」
「目、スゲェ近いね。視力そんな悪ぃの?」
時計と生の目の距離の近さに少し驚いたように目を見張り、貴史が生に聞いた。
――今、何時だろう。
枕元に視線を遣ると、ヘッドボードに黒い目覚まし時計が見えた。
眼鏡はシャワーを浴びる前、脱衣所で外したきりだ。
眼鏡のないぼんやりとした視界では、デジタルディスプレイが示す時刻は見えない。時計を手に取ろうと手を伸ばした時、その小さなベッドの揺れで目覚めさせてしまったのか、貴史がゆっくりと瞼を上げた。
枕元に視線を遣ると、ヘッドボードに黒い目覚まし時計が見えた。
眼鏡はシャワーを浴びる前、脱衣所で外したきりだ。
眼鏡のないぼんやりとした視界では、デジタルディスプレイが示す時刻は見えない。時計を手に取ろうと手を伸ばした時、その小さなベッドの揺れで目覚めさせてしまったのか、貴史がゆっくりと瞼を上げた。
『起きたらまたしよ』
寝がけに聞いた、貴史の囁きを思い出し、身体まで熱くなってしまいそうになる。それを、苦笑を作ることで自らを諌め、改めて部屋を見渡した。
広い部屋。全ての部屋を見た訳ではないが、ものの少ないシンプルな部屋からはあまり生活臭を感じない。
――なにやってる人、なんだろう。
昨夜彼に生は全てを預けたが、彼のことはなにも知らないということに今更ながら気づく。
寝がけに聞いた、貴史の囁きを思い出し、身体まで熱くなってしまいそうになる。それを、苦笑を作ることで自らを諌め、改めて部屋を見渡した。
広い部屋。全ての部屋を見た訳ではないが、ものの少ないシンプルな部屋からはあまり生活臭を感じない。
――なにやってる人、なんだろう。
昨夜彼に生は全てを預けたが、彼のことはなにも知らないということに今更ながら気づく。
貴史が、額に掛かる生の髪をそっと後ろに梳いた。
「寝ていいよ」
貴史の手に髪を梳かれながら、貴史の耳に心地好い声が生を眠りに誘う。
「いい、のかな……」
「ん、いいよ。寝て……起きたらまたしよ」
「ん……」
――『またしよ』
その言葉が、生を安心へと導く。
「寝ていいよ」
貴史の手に髪を梳かれながら、貴史の耳に心地好い声が生を眠りに誘う。
「いい、のかな……」
「ん、いいよ。寝て……起きたらまたしよ」
「ん……」
――『またしよ』
その言葉が、生を安心へと導く。