慎治さんと一緒に寝ない夜を、四度過ごした。
慎治さんの熱は上がったり下がったりだった。日中、少し下がったと言って慎治さんが居間に出てきて俺と少し話して、でもすぐ寝室に戻る、みたいなことを繰り返していた。
昼間少し楽そうだったからもう治るのかもと思っても、また夜には高熱が出るらしく、俺が覗き込んでも慎治さんは気を失ったように眠ってて、俺を落胆させた。
慎治さんの熱は上がったり下がったりだった。日中、少し下がったと言って慎治さんが居間に出てきて俺と少し話して、でもすぐ寝室に戻る、みたいなことを繰り返していた。
昼間少し楽そうだったからもう治るのかもと思っても、また夜には高熱が出るらしく、俺が覗き込んでも慎治さんは気を失ったように眠ってて、俺を落胆させた。
慎治さんが横になったのを、部屋越し、気配で確認してから慎治さんに頼まれたものを買いに出かけた。
慎治さんのメモに書いてあった一通りのものに加え、ドラッグストアの店員に薦められたいくつかのものを買い終えて、物音を立てないように玄関に入る。
慎治さんのメモに書いてあった一通りのものに加え、ドラッグストアの店員に薦められたいくつかのものを買い終えて、物音を立てないように玄関に入る。
歩 : 33歳くらい・タチ
慎治 : 43歳(!)・元タチw
於:『天には栄え、すべての恋人たちに祝福を』で桑山×村上カプに会った日、あゆしん宅に帰ってからの寝室。
季節外れですいません(;´Д`)
「――しかしアイツらも長ぇな」
「?」
「さっき待ち合わせんとこで出会ったろ、アイツら」
「ん……?」
「俺の高校の同級生と、その当時の科学教師なんだけど、あいつら高校ん頃から付き合ってんだよ」
「……ふーん」
「高校卒業してからでもう25年だよ、在学中からだからそれプラス2年くらいか」
「……、……」
慎治心の声:「あー……なんかちょっとマズったか」(歩チラ)
「俺も」
「ん?」
「俺も、高校ん時から慎治さんと付き合ってるよ」
「ん、そだな」
「しかもさ」
「んー?」
「あの人たち、慎治さんと俺より年の差大きそうだから、俺らの方が長く一緒にいられる」
「ん、そだな……」(歩んぎゅ)
歩×慎治
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また急にこんな季節外れの脳内垂れ流しでスイマセンorz
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「……、……」
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「俺も」
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その時ふと、空気が和らいだ。
「――悪ぃ。お前に感染(うつ)したくねぇってだけなんだけどな、俺だって……、……」
慎治さんはどんな表情(かお)をしてるんだろう。
言い淀んだ慎治さんの様子が気になって、視線を戻した。目が合うと、慎治さんはさっきまでの厳しい表情を少し緩めて、目元を笑みに細めた。
「――悪ぃ。お前に感染(うつ)したくねぇってだけなんだけどな、俺だって……、……」
慎治さんはどんな表情(かお)をしてるんだろう。
言い淀んだ慎治さんの様子が気になって、視線を戻した。目が合うと、慎治さんはさっきまでの厳しい表情を少し緩めて、目元を笑みに細めた。