「まあ気になるよな、こんな格好だし」
山中が苦笑しながらスーツを脱ぎ、ハンガーに掛ける。そのままそれを持って一旦寝室に消え、出てきたときには山中はTシャツとスウェットというラフな格好になっていた。
「座れよ。ビール飲むか?」
冷蔵庫を覗きながら山中が尋ねる。
酔わせてまた大敬を抱こうとしているのか。
「いや、俺は……」
咄嗟に断ろうと声を返した。
山中が苦笑しながらスーツを脱ぎ、ハンガーに掛ける。そのままそれを持って一旦寝室に消え、出てきたときには山中はTシャツとスウェットというラフな格好になっていた。
「座れよ。ビール飲むか?」
冷蔵庫を覗きながら山中が尋ねる。
酔わせてまた大敬を抱こうとしているのか。
「いや、俺は……」
咄嗟に断ろうと声を返した。
山中が部屋の鍵を開ける。
結局片手に大敬の荷物を持った山中のもう片方の腕に抱きかかえられたまま、ここまで連れて来られた。否、山中の有無を言わさぬ様子からして連れ込まれた、と言った方がいいかもしれない。
「田辺」
玄関に入ったと同時に壁に背を押し付けられ、顎を取られた。
見つめられ、その瞳の強さに瞬きさえできずに動けなくなる。
結局片手に大敬の荷物を持った山中のもう片方の腕に抱きかかえられたまま、ここまで連れて来られた。否、山中の有無を言わさぬ様子からして連れ込まれた、と言った方がいいかもしれない。
「田辺」
玄関に入ったと同時に壁に背を押し付けられ、顎を取られた。
見つめられ、その瞳の強さに瞬きさえできずに動けなくなる。