2ntブログ

2012年11月

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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 山中が無言でそっと、大敬の手から缶を抜き取り、後ろ手にそれをテーブルに置いた。

 ゆっくりと、山中の体重がかかるのを感じる。大敬は抗わずにその切ない重みを受け入れ、ゆっくりと床に背を落とした。


「田辺――」

 山中の手が、大敬の頬をすり抜けるようにひと撫でし、そのままふわりと抱きしめられた。

「こう……昔から知ってる幼馴染が幸せそうなんとか見てるとまぁ、良かったな、って思う反面、ちょっと人恋しくもなるってもんだろ?」

 大敬を説得するような、同調を求めるような、大敬のカラダに染み込ませるような声で山中が話す。

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