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じゃじゃ馬ならし(50)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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 そのまま眉を上げ、目だけで大敬を見る。

「見たんだろ」

 断定した口調で、大敬に確認のように聞いてきた。

「えっと……、あの」

 全て、山中に見透かされていた。

 大敬が、伏せられていたあの写真を見たということも。怒ったように部屋を出て行ったことも、その理由も。そして――。

 窮地に立たされて、返事に詰まる。

「で、それで怒ったんだろ? 勘違いして『妻子ある身で俺を抱いたのか』って」

 山中の表情がにやり、音の聞こえてきそうなしたり顔に変わった。

「ちが――」

「違くねぇだろ?」

「や、……」

 しどろもどろで口をわななかせていると、山中がずい、と身を乗り出した。

「それでもなお」

 話しながら、山中がコン、とローテーブルに缶を置く。その音が、いつの間にか張り詰めていた部屋の空気を刺すように響く。

 さらに近づいてきた山中が、大敬の真横まで来た。大敬は逃げるように体勢を変え、たじたじと山中に向き合った。

「俺んとこに来てたってことは」

 山中の手が伸びてくる。

 逃げられない。

 否、と大敬の奥底、自尊心のその奥に潜む声が言う。

 早く、と。もう全て、分かっているんだろう、と。

「俺もう相当お前に愛されちゃってんだろ?」

「なに言っ……」

 山中の指先が頬に触れる。

 それだけでもう、そこを発端に全身が熱くなる。

 動けないまま、山中を見据えたまま、山中の両手に両頬が包まれる。

 この頬の熱さ、山中に伝わっているだろう。

 山中の目が、愛おしいものを見るようにふと和らいだ。



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参考:貴史×生


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コメント
秘密拍手コメレスです(*´ω`*)
>Nさん(ノ´∀`*)

コメありがとうございます遅レスすいませんズサァアァアアッ
押したり引いたり、田辺の気を引くために必死な山中です
(てふうに描けてますでしょうかorz)
やっと更新ですorz
そろそろ佳境&最後のエロに向かいますw
最後までお付き合いください(*´ω`*)
2012/11/09(金) 01:42 | URL | ベラ #mQop/nM.[ 編集]
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