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じゃじゃ馬ならし(52)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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 山中が無言でそっと、大敬の手から缶を抜き取り、後ろ手にそれをテーブルに置いた。

 ゆっくりと、山中の体重がかかるのを感じる。大敬は抗わずにその切ない重みを受け入れ、ゆっくりと床に背を落とした。


 山中に優しく抱きしめられると、その腕の優しい力とは裏腹に、大敬の胸はぎゅっと締め付けられる。

 ――もう認めたって、いいよな……。

 山中に触れられると、そこから生まれた熱が、身体全体に広がることを。

 山中に求められることが、歓びだということを。

 この気持ちは、恋だ。

 ――山中さんのことが、今俺を抱きしめてるこの人のことが、……好きだ。

「山中さん……」

 おずおずと、山中の背に腕を回す。山中の背のシャツを、ぎゅっと握った。

 それを大敬の答えと悟ったのか、山中が大敬を愛しむように、鼻先で大敬の頬をそっと撫でながら、唇を寄せた。薄く開いたその唇を、大敬自らも顔を寄せ、同じく唇を開いて迎え入れる。

 しっとりと、隙間なく二人の唇が重なると、その息苦しさか、今から始まることを予感するキモチからか、うわずる呼吸に胸が震えた。そっと差し入れられた山中の舌先が、大敬をあやすように大敬の舌の先をつつく。それだけで、全身が快感に浸り、ぞくりと震える。

「ん……、……は」

 少しずつ、口づけの深さが増してくると、それに比例するように大敬の思考に幕がかかり始める。上あごを内側からざらりと舐められると、己の熱さに耐え切れず、口端から甘い吐息が零れた。




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参考:貴史×生


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コメント
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2012/12/09(日) 21:38 | | #[ 編集]
あけましておめでとうございマス!!
>秘密コメ↑Kさん(ノ´∀`*)

明けましておめでとうございます!
遅レス申し訳ないです土下座ぁああ(´Д⊂ヽ
私こそ、いろいろ半放置なのに
お越しいただきありがとうございます!!つД`)・゚・。・゚゚・*:.。..。.:*・゚

初の年上攻め、ダイジョブでしょうか(;´∀`)
必死さを出さずに必死になれる大人感
伝わってるとウレシスです(;´∀`)
書くこと自体が希薄になってきてますんで
盛り上がったRが書けるか心配ですががんがります!

またぼちぼち進めてイきたいと思いますので
思い出した頃にまたお越しくださいです!

ありがとうございましたーっっつД`)・゚・。・゚゚・*:.。..。.:*・゚
私は元気にやってます!いつもお気遣いありがとうございます(*´ω`*)
Kさんもお体お気をつけください!
がんばって冬を乗り切りましょう( ´∀`)人(´∀` )
2013/01/09(水) 00:07 | URL | ベラ #mQop/nM.[ 編集]
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