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じゃじゃ馬ならし(53)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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 Tシャツの裾をたくし上げて、山中の手が大敬の肌に触れる。

 触れられたところを端に、皮膚の下がざわざわと騒ぎ始める。

 それをなんとかやり過ごそうと、大敬はそっと呼吸を止めた。

 大敬も山中に応えるように、彼のシャツの裾から手を差し入れた。

 しっとりとなめらかな山中の肌。

 確かめるようにゆっくりと背を撫でると、重なった唇の端から、山中が熱のこもった吐息を零した。

 その熱さに誘われて、頭に血が上ってクラクラする。

 横腹を撫で上げられ、胸の尖りを摘まれると、意図せず身体がびくりと震えた。

「んっ……、ん……」

 下肢同士が触れあう。

 二人の昂ぶりが血を集め、硬さを持っているのが布越しにも分かる。

 無言で押し付け合い、互いに高め合う。

 その間も胸元は間断なく摘まれ、あるいは芯を持った突起を指の腹でつぶすように押され、そのたび大敬の身体は大敬とは別の意思を持っているかのように小さく跳ねた。

「田辺」

 山中が間近で囁き、大敬の髪を撫でる。

「ん……、な、に……?」

 名を呼ばれ、膜が掛かり始めた思考から絞り出すように声を返す。

 その様子がさも愛しいといわんばかりに、山中の目元が綻ぶ。

「好きだ」
「ぁ……」

 掠れたような低音が耳元を擽る。

 あまりにも思いがけないストレートな言葉に、返す言葉が思い浮かばない。

 裏腹に、身体の奥の方からは、ぞくぞくと切なくて熱いものが込み上げてくる。

「ん、……」

 せり上がってきた熱い波が頭の先を突き抜けた時、ぶる、と身体が小さく震えた。

 こんな感覚は初めてのことで、これは一体なんなんだと、困ったような表情で山中を見た。




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山中×大敬
参考:貴史×生


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コメント
更新されて嬉しいです(≧∇≦)
2014/07/15(火) 14:35 | URL | #-[ 編集]
Re: タイトルなし
> 無記名コメさま(*ノωノ)

ありがとうございます!
またえろ広告が入る前までには更新したい!と思ってます(*'▽')
亀更新ですがよろしければまたお越しくださいです!
2014/07/17(木) 15:37 | URL | ベラ #-[ 編集]
管理人のみ閲覧できます
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2014/07/19(土) 00:36 | | #[ 編集]
またまた滞ってて申し訳ないですorz
>さくらさん
 すいませんまた滞らせてしまってます(;´・ω・)
 腐活動は一時期に比べ活発になってきてますので
 近々更新頑張ります!
 すいませんよろしければまたお越しくだしぁ!
2014/09/18(木) 14:31 | URL | ベラ #mQop/nM.[ 編集]
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