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がっつりBL的。

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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「なんか疑惑の目を向けられてるような気がするな。納得行かねぇ、って表情(かお)だな」

「そんなこと……、まぁ、少し」

 目はクチほどにものを言っていたか、気付かれているのならこの際だから聞いてしまおう。確かに色々納得させて欲しい。させてくれるんでしょうね、と言いたげに、じっとりと山中を見つめた。

 目が合うと、山中はほんの少し目元を綻ばせ、観念したようにふぅ、と小さく息を吐(つ)いた。

「まあ気になるよな、こんな格好だし」

 山中が苦笑しながらスーツを脱ぎ、ハンガーに掛ける。そのままそれを持って一旦寝室に消え、出てきたときには山中はTシャツとスウェットというラフな格好になっていた。

「座れよ。ビール飲むか?」

 冷蔵庫を覗きながら山中が尋ねる。

 酔わせてまた大敬を抱こうとしているのか。

「いや、俺は……」

咄嗟に断ろうと声を返した。

 山中が部屋の鍵を開ける。

 結局片手に大敬の荷物を持った山中のもう片方の腕に抱きかかえられたまま、ここまで連れて来られた。否、山中の有無を言わさぬ様子からして連れ込まれた、と言った方がいいかもしれない。

「田辺」

 玄関に入ったと同時に壁に背を押し付けられ、顎を取られた。

 見つめられ、その瞳の強さに瞬きさえできずに動けなくなる。

 山中が帰ってきたことの安堵より、緊張に足が竦む。動けないまま、山中を凝視した。

 逆光ではっきりとは分からなかった山中のいでたちが、大敬に近づいてくるにつれはっきりと見えてきた。

 ――え?

 山中の服装に、ほんの少しひるむ。

 黒いスーツに、黒いネクタイ。言わずもがな、山中が今まで行っていたところは、法事か、葬儀だ。


 時刻は午後四時。

 大敬は山中の住むマンションのエントランスに立っていた。

 大敬が来てから今まで五分は経っただろうか、人の出入りは一度もなく静まり返っている。インターフォンで山中の部屋番号を呼び出してみたが、返事はなかった。

 反応のないインターフォンを、その向こうに山中を見るように睨みつける。

『またいつでも来いよ』

 山中の部屋を出る直前、彼からかけられた言葉。

 ――あーあ。思い出しちまった……。

 この状況だ。思い出さないわけがない。どういう訳か吉森と付き合っていたことも、フラれたことも知られていたのだから、最早山中に隠し立てしなければならないことは何もない。

「せっかくの休みに家でゴロゴロしかできないのかね、この子は」

「うるっせぇなぁ」

「年がら年中サッカーやってた子が……ちょっと走るなり何なりしてきたらどうなの。どうせ平日にも体動かしたりしてないんでしょ? 今はいいけどこんな生活してたらすぐ太るわよ」

「あーもー……」

 やっと訪れた休日。疲れ果てていた大敬は、土曜のほとんどを寝て過ごした。

 日曜はさすがに早くに目も覚めたので、ちょっと走り込みにでも行くかなと漠然と考えていた時の母のこの台詞である。やる気もなくなるというものだ。自分に部下ができたときにはこんな物言いは絶対しないでおこう、などと思いながら、嫌味たらしく大敬の側に掃除機をかけながら近づく母から逃げるように、大敬はコーヒーカップを持ったままリビングのソファからダイニングテーブルへと移動した。
「まぁそれでも何か気がすまねぇとか、俺に礼がしたいとか、思うなら」

 にやり、音が聞こえそうなほどの山中の笑み、再び。女子社員からはニヒルだとかオトナの色気だとか賞賛されているが、大敬にはエロオヤジ風情にしか映らない。

 はずなのに。

 心臓が、ばくんと大きな音を立てる。

 眼前に広がる、テイルランプの川。山中のスムーズな運転の所為か、二人が乗る社用車はその川を静かに下る小舟のように感じる。

 カーラジオさえも流していない車内の沈黙に負けた訳ではないが、静かな空間は、大敬の素直な気持ちをそっと導き出そうとしているかのようだった。

「――俺こんなんじゃ、これからも仕事うまく行かないすね。改めないと」

 小さな吐息とともに、ぽつりと独語した。

 山中の耳にまで届いただろか。

 山中からなんらかの言葉が欲しい訳では決してない。黙ってくれていてもいい、ただ、正直な気持ちを聞いて欲しかった。

 公私混同して判断を誤り、仕事でミスした。

 今後はそんなことのないように。自分に言い聞かせた。

 また沈黙が訪れる。

 山中の返事を待っていたつもりはないが、静けさがいたたまれなくて、後頭部を掻いた。

※ド関西弁につき苦手な方注意ヨロですw


「お前……俺になに飲ませた(エロオーラだだ漏れ~)」

「(ギク)え、いやあれはマジで先輩が最近疲れてるって連発するから元気になるビタミンざ……」

「嘘つけ……」

「え、いや、ほんまに、えと、……(シドロモドロ)」

「なんかアレやろ、こう……、……」

「せ、先輩……?」

「も、あかん……」

「せせせ先輩?!(ドキドキハァハァ)」

「やらしー気分になるクスリやろ、あれ……」

「え? えと、ほんまに効いてる……?」

「はよ……、こっちコイよもう、めっちゃ疼いてあかん……」

「え、ほんま?! ヨッシャキター(小さくガッツポーズ)せんぱぁいっ(がっば)」

「お前ほんま覚えとけよ……ああでももうあかん、はよ……」

「もう先輩からそんな風に俺欲しがってくれるならもうなんでもいいです(ハァハァ)」

「今日だけ、やで、今日が何の日ぃかくらい俺かて分かってるわアホ……」

「はいっ!!! 先輩俺愛されてるーっ!」

「アホかしね……はよせぇ」

「はいっ!!」

(アォーン)


↓4年前の二人w(*´∀`)
『「来いよ」と先輩が言うたから5月14日は俺の記念日』
『5月14日に「来いよ」と言うた先輩に「濃いわ」と怒られたそんな記念日』
↓3年前の二人(*´∀`)
『あれから1年。「来いよ」て言うた先輩にとっても記念日だった5月14日はもっと記念日。』
↓おととしの二人(*´∀`)
『今年は「来いよ」て言うてくれへんの?(´・ω・`)ショボーン』
↓去年の二人(*´∀`)
『恋よコイヨでもう3年。今年も愛してマス!』



今年もやってまいりますた(;゚∀゚)=3ハァハァ
5月14日はハナさんとこの記念日だす(*´∀`)
当ブログ、しばらく休んでましたがなんとか再稼働w
今年もダイスキハナさんに勝手に捧げちゃう愛
ハナさんは5周年キタ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(゚∀゚)゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!
これからもなかよくしてくだしぁ!
ちなみに先輩に飲ませたクスリはもちろん
ハナさんとこでたただ今絶賛モニタリング(という名のセクハラハァハァ)中のクスリ(ゲヘゲヘ
通販でお買い上げ\(^o^)/


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