「メールは誰宛に送ってるんだ?」
「各支社の営業部宛、です」
「それじゃ見てるのは事務だよな」
「と思います」
「電話は? 誰か指名したか?」
「いえ。同じく営業部の回線に電話して、一番に出た人に事情を説明して……」
「じゃ受けたのは事務ってことだよな」
「そう、です」
山中の視線がディスプレイから大敬に戻る。ほんの数秒、大敬に答えを促すようにじっと見詰められた。
「各支社の営業部宛、です」
「それじゃ見てるのは事務だよな」
「と思います」
「電話は? 誰か指名したか?」
「いえ。同じく営業部の回線に電話して、一番に出た人に事情を説明して……」
「じゃ受けたのは事務ってことだよな」
「そう、です」
山中の視線がディスプレイから大敬に戻る。ほんの数秒、大敬に答えを促すようにじっと見詰められた。