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Sister Moon(13)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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 ごく紳士的に、タクシーに乗せられ連れてこられたのは、店からそう遠くないウィークリーマンションの一室だった。

 手の付けられた様子のないシングルベッドに、ごくシンプルな家電製品が設えられたその室内は、その部屋の基本設備なのだろう。生活感を感じさせない室内の様子から、この部屋がおそらくこの日のために借りられたものなのだろうことが想像できた。

 その部屋を見渡して一息吐いてから、慎治は自ら着ていたシャツに手を掛けた。

「ヤるならとっととヤっちまおうぜ。どういう風にされるのがお好みなんだよ? お望みに応えてやるよ」

 上半身に着ていたものを全て脱ぎ、それらを無造作に椅子の背に掛けた。それをただ薄く笑って見ていただけの深井に向き直り、小さく鼻で笑った。

「なんだよ脱がねぇのかよ? それともヤるつもりじゃなかった?」

 店で会った時そのままの、ジャケットとスラックスの格好のままの深井を挑発するかのように啖呵を切ってみせた。

 深井はそれにも静かな瞬きで応え、羽織っていたジャケットだけを脱いだ。

「僕は、その時が来たら脱がせてもらいますよ。それから君は、何もしなくてもいいんです。着ているものを全て脱いで、ベッドに寝ていてくれればそれでいいんですよ」
「あぁ? 何もしなくていいのかよ?」
「そうです」

 ――ヤるつもりか、俺を。

 後ろを使ったことはなかったが、今まで散々気持ちのない他人と交わったことで澱の溜まったこの身体を、今更どう扱われても構わなかった。

 脱いだジャケットを手に、クローゼットへ向かう深井を見ながら、慎治は言われた通り着ているものを全て脱ぎ、乱れのないベッドの上に横たわった。


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歩×慎治


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お読みいただきまりがとんございます(*´∀`)
次回から18禁、はいると思います!



コメント
>  ――ヤるつもりか、俺を。

 高校生の慎治さん、何か攻撃的~~~。
 鋭い、て感じが、やっぱまだ若いて雰囲気というか…。
 今の落ち着いた感じとは、やっぱ違いますね~。
2010/03/01(月) 08:29 | URL | 如月久美子 #-[ 編集]
ギャーッ!ほんとすいませんですたm(_ _)m
>如月さん!

レス遅くなり申し訳ございませんですた!!
こんなに長くパソ触らなかったのハジメテてくらい
諸事情によりパソが触れず
レスも更新もできませんですた
今夜も更新ありません\(^o^)/オワタ

高校生慎治、まだ尖がってますw
お伝えできてるのならウレシスです(*´∀`)
ここから慎治を思っきし痛めつけてやりたいんすけど
能力的に(私の)可能かどうかorz
更新マチマチになるかもですが
よろしければこれからもお付き合いいただければウレシスでし(´Д⊂ヽ

コメありがとうございました!!!ヒラに!
2010/03/05(金) 22:26 | URL | ベラ #mQop/nM.[ 編集]
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