愛の夢　第一〇〇三番（９）（Ｒ15）

　その手が俺の腰骨をいやらしく撫でて、慎治さん俺との身体の間に滑り込んでくる。俺がほんの少し腰を浮かせると、その手はするりと俺の中心まで辿り着き、猛ったそこをやんわりと握った。

「あぁ、……」

　慎治さんへの情欲で頭がくらくらするのを感じながら、慎治さんの手のひらに血を集めた下肢を押し付ける。

　すると、慎治さんがそれに応えるように、握った俺をゆるゆると扱く。

「――慎治さん」
「ん、……」

　キスを交わしながら、慎治さんの肩に手を掛けて、うつ伏せになるよう無言で促すと、慎治さんは少し名残惜しそうにも見える表情で、うつろな視線を俺に残しながらのろのろと身体の向きを変えた。

　そうすることで慎治さんの手から外れてしまった俺の熱源を、慎治さんは今度は後ろ手で探り、そしてまた握って緩く上下に扱く。

　俺に背後を見せたことで俺の目に映ったのは、美しく浮き上がった慎治さんの肩甲骨、そして尖った肩。

　そしてそこから伸びる腕はしなやかな筋肉に包まれていて、何かをこらえるように手は拳を握っている。

　たまらずその肩に唇を寄せ、その皮膚を吸い上げて歯を立てると、その手がぎゅっとシーツを握った。

「慎治さん」
「……、ん、っ……？」

　こんな時でも慎治さんは俺が何かを話そうとすると、ちゃんと聞いてくれている。

　俺は、慎治さんの肩に唇を寄せたまま、そこを食んだり歯を立てたりしながらひとこと、今となってはもう外せないお願いをした。

「来年からは、……予防接種」
「ん、……そだな。すまん油断した……、ぁ……」

　歯が慎治さんの皮膚に淡く食い込むたび、慎治さんは背中を震わせながらそう応えた。





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歩×慎治



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やっと書けますた…(´Д⊂ヽ
半分寝ながらなんで誤字脱字その他お気付きの点あれば
やさしく教えてやってくだしぁm(_ _)m