愛の夢　第一〇〇三番（８）（Ｒ15）

　二人、一緒にバスタオルに包（くる）まって寝室へと戻った。

　そのまま二人で絡まるように抱き合ったまま一緒にベッドに沈む。湿った慎治さんの髪をやんわりと掴んで、少し荒いしぐさで慎治さんの唇を塞いだ。

「ん、……」

　塗れた吐息を零しながら、慎治さんがキスに応える。

　慎治さん自身も気づいてないかもしれないけど、慎治さんは実は少し荒っぽいくらいにしたほうが感じるみたいだ。

　前戯も、挿れてからも。

　俺は俺で、昂ぶったらすぐ慎治さんを労わることを忘れて酷くしてしまいがちだったりするから、きっとそういうのも含めて、慎治さんと俺は、スゲェ合ってる。

　慎治さんに覆いかぶさるように乗っかって背をかき抱き、何度も顔の角度を変えて口付けを交わす。

　吸い上げて、舌を絡め取って、歯を立てて、そしてそこを舌先で撫でる。

　慎治さんは、俺にただされるがままになってるだけじゃなく、忙（せわ）しく慎治さんを求める俺の隙をついて、俺の舌の裏を突付いて、上顎の内側を舐めて、その舌だけで着実に俺を高揚させる。

「慎治さん、愛してる……」
「ん……、歩……俺も……」

　愛してる、と返す言葉をまた唇で塞ぐ。

　俺がどんなに荒っぽく慎治さんのことを抱いても、慎治さんから返ってくる愛撫はいつだって、俺に優しい。

　その優しい手のひらを背に感じると、胸がしめつけられるような気持ちになる。そして行き場を失った切ない気持ちが、どくん、と高鳴る鼓動に変わる。

　慎治さんの唇を貪るように口付けながら、慎治さんを求めて血を集めた下肢を、慎治さんの腰骨に押し付けた。

「ん、……あぁ……」

　慎治さんは俺を煽るように腰を揺らしながら、俺の背にあてがった手のひらを、そのまま背筋を辿って尻にまですべり下ろしてきた。




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歩×慎治



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またまたご無沙汰ですorz
暑いですがみなさんお体気をつけて
健康保ってくだしぁ(；´Д｀)