愛の夢　第一〇〇三番（15）（Ｒ18）

「は、ぁ……」

　俺の指先が触れた所から、慎治さんの背がしなる。

　慎治さんの中は、そこにいる俺を、痙攣するみたいにびくびくと締め付ける。そのたびそれに連動するみたいに慎治さんの背中がびくびくと震える。

　しっとりと汗ばんだ慎治さんの背中。愛しくて、目を細めて見下ろした。

　いつだって優しく、俺の全てを受け入れてくれるこの背を、俺はずっと見てきた。

　今までに、きっともう何百回、もしかしたら千回以上、慎治さんとこうやって身体を繋いできた。

　きっとこの先まだ何年も重ねてくだろうこの行為。だけど、どんなに回を重ねても、もういいなんて、きっと思わない。

　俺が突き上げるたび、慎治さんの眉間には皺が刻まれ、そして慎治さんは顎を跳ねさせ、甘く吐息する。

「っ、ゆむ……」

「慎治さん、イきそ……？」

　イっていいよ、と言う代わりに、慎治さんの中をかき回した。

「っ、んっ」

　兆す吐精をこらえているんだろう、慎治さんがゆるく首を横に振る。

　慎治さんの胸を抱えるようにして抱き起こすと、シーツから離れた慎治さんの手のひらは、空しく宙を掻いた。その手を取って、背後に密着している俺の身体に触れさせた。

「は、っ」

「慎治さん……」

　首筋に、唇を寄せる。

　そっと歯を立てた。

　慎治さんの指先が、俺の身体に食い込むのを感じる。



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歩×慎治



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今回で最終話の予定が少しだけ延びまんたｗ
次ごく少量で終わるかもですorz
あ、二人はいっぱい出てフィニッシュすねｗ（下品）