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好きすきスキと言わせたい(8)(R18)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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※性描写を含みます。18禁でお願いします。

「ん……、怜史……、ぁっ、……っ」

 榛名が密着を求めて腕を怜史の首に回してくる。無理な体勢のまま引き寄せられ、折った身体を更に折り唇を重ねた。キスを貪りながら、腰の振幅を更に大きくする。

「んっ、……ん、ん、っふ……ん、あぁっ!」

 重なる唇の端から喘ぎ声を零し、びくん、と身体を大きく波打たせて榛名が白濁を吐き出した。同時に怜史をきつく締め付ける。

「ぁ、榛名さん、……っ、イく……!」

 榛名に少し後れて、怜史も榛名の中に己の欲望を注ぎ込んだ。更に数度打ち付けて、根元から全てを吐き出す。打ち付ける度榛名もそれに呼応するように身体を痙攣させる。根元から吐ききって、榛名が不意に身体の力を抜いた。

「榛名さん……?」

 抱えていた腰をそっと下ろし、心配そうに榛名を伺う。官能の余韻で潤んだ瞳が薄く開いた。怜史を捉え、疲労の中にふと笑みを滲ませる。

「榛名さん、……スゲー好き。……俺と付き合って」

 混濁する榛名に答えを求める。

「ん……」

 笑みのまま一度小さく頷くと、榛名は眠りに落ちた。





 榛名と付き合いだして二ヶ月。初めての夜からもう何度も身体も重ね、互いの部屋も行き来した。部屋には互いのものが少しずつ増え、いわゆる蜜月に身を浸し、怜史は夢心地の日々を送っていた。

「よー怜史、最近ど?」

 偶然スタジオが一緒だったらしい佐伯が、休憩時間、榛名にメールしようと携帯を手にしていた怜史を見つけて声をかけてきた。

「あーもーラヴラヴっすよー俺当面合コン要らねーから」

 怜史がデレ、と相好崩して答える。

「前回の大クレームで懲りたからもうお前は頼まれたって誘わねーけどえ? ラヴラヴって? 誰と?」
「誰って……榛名さんだよ。連れて来てくれたお前と合コン断った藤希にはマジ感謝だよ」
「へーマジでくっついたんだ。お前男イけたの?」

 佐伯が興味津々で身を乗り出してきた。

「男は初めてだったけど榛名さんなら全然問題ないね」

 へー、と心底意外そうに怜史を見遣る。でもさ、と佐伯が続けた。

「くっついたはイイけど、心配じゃね?」
「何が?」
「浮気だよ。詳しくは知んねーけど、榛名さんって来る者拒まずな人だって聞いた事あるし。実際その辺はどうだった? スタイリストであの容姿にあの物腰だろ? 男女ともに結構モテるとか、聞いた事あるよ」

 佐伯が実にさらりと、非常に気になる事を言ってのけた。


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