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福音、ふたりが幸せであるために(17)(R18)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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 自らそこに慎治を受け入れる準備をすることに恥じらいはないが、年に数度もないその行為はいつまで経っても慣れるものではない。増して自らそこを解すのは初めてだった。

 挿し入れた己の指の異物感に時折ぴくりと眉を寄せながら、ゆるりと身体を起こした。仰向けで横たわる慎治の上に跨ぐように膝で立ち、片手で慎治の雄を握ると、慎治が手のひらを歩の腿に乗せた。

「歩……」

 歩を食い入るように見詰める慎治の表情を緩く笑って見下ろす。言葉に詰まる慎治の声を代弁するかのように、手の中の慎治がどくんと脈打った。

「――そしてこの先誰に出会っても、俺にとって慎治さんほど大事な人に出逢うことはないよ、……絶対」

 自分たちのような関係は、どんなに時を経ても確証を持つことのできないものなんだと、慎治は思っているのかも知れない。でもそんなことはきっと、自分たちに限ったことじゃない。男女の間であったって同様だ。けれども慎治が抱く少しの不安は、慎治からの何よりの愛の言葉だと思える。

 だからそんな時はいつでも、ちゃんと言葉と態度で、慎治を安心させてやりたい。

 歩が慎治に愛されていると確信できるのは、慎治がいつもそれを歩に正しい言葉と態度で伝えてくれているからに他ならないから。

「俺はね慎治さん」

 緩く腰を使いながら内部を和らげる。慎治を誘う自らの行為に昂ぶり、頬が紅潮するのを感じる。

 少しずつ、奥まで指を埋めてゆく。

 慎治が欲しいと、内部が蠢き始める。

 慎治を愛したいと。

 全身が求めている。

 綻びを見せ始めたそこが己の指を押し包む。もう、慎治を優しく包み込むことができるだろうか。最後にもう一度指をぐるりと回し、歩は自身の内部から己の指を抜き去った。



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歩×慎治

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「俺はね」に続く言葉がないままブッタ斬りすいませアワワワ(;´Д`)
明日更新分で続きうぷりますんで何卒ご容赦くだたい(;´Д`)




コメント
秘密拍手コメレスでし(*´∀`)あ(・∀・)り(・∀・)が(・∀・)と(・∀・)う!です(´Д⊂ヽ
>秘密拍手コメtさん(*´∀`)

キュンありますですかありがとうございますっ(´Д⊂ヽ
なんといいますか恋する全ての人の理想みたいなカタチを
この二人に凝縮させて、みたいなカンジが私もしてるすw
ずっと一緒にいようね、みたいな言葉が
空々しくない二人みたいなw
現実はなかなかムズカシスですwwww
挿しつ挿されつまたーりとR展開続きますが
引き続きまたーりお付き合いくだたい(*´∀`)
ありがとうございました!
2009/09/13(日) 16:34 | URL | ベラ #mQop/nM.[ 編集]
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