福音、ふたりが幸せであるために（16）（R18)

　歩が与える官能に艶を増す慎治をじっと見て、不意に慎治の奥底の想いが理解った気がした。

　――慎治さんだって、俺が慎治さん以外の人とヤるとか、ほんとはヤなくせに。

　慎治にとって、歩は慎治の全てだ。

　歩にとって、慎治が全てであるように。

　ただ本当に、歩が慎治一人しか知らなくていいのかと思うその先に、それでも慎治がいいと言って欲しいという願いと、それで慎治より他の相手の方が良かったと言われるかも知れないという不安。

　そんな裏腹な気持ちが慎治を襲うのだろう。

　そんな気持ちが、いつも歩が誰と飲みに出かけると言っても必ず快く送り出す慎治にもまだあったのかと思うと、慎治の人間らしい感情に安堵するとともに、愛しささえこみ上げる。

　歩は慎治の胸元にキスを落としながらそっと手を伸ばし、ローションをその手に取った。

「慎治さんから見たら、俺の世界は狭いって言うのかも知んねぇけど」
「歩……」
「慎治さんは、じっとしてて」

　歩を怒らせたのかと、僅かに身体を起こそうとする慎治の額をそっと押さえてそれを制し、そんな感情は持っていないと慎治に伝えるように、宥めるようなキスを落とした。

「今まで出会った誰にも、慎治さんに感じるような気持ちになったことねぇよ」

　パチンと小さな音を立て、ローションの中身を手に出した。それを熱を持ち固くいきり立つ慎治の性器に塗り付けた。その濡れた手をそのまま自らの背後に伸ばした。

「ん……」

　慎治の下腹部に空いた片手を置き、濡らした己の後孔にそっと指を挿し入れる。ぐるりと指先を回し、閉ざしたそこを解す。僅かに驚いた様子で歩を見上げる慎治に、柔らかい笑みを向けた。



←15へ　/　→17へ
←１から読む
歩×慎治


にほんブログ村
↑ランキング参加中す。よければクリック入魂一押ししてください。
　書く意欲に繋がってます(*´∀｀)
携帯からはポイント反映されないことがあるようです（090907現在）
ぜひパソからの一押しお待ちしてます(*´∀｀)




□■□■□■□■□■(*´∀｀)投票結果報告(*´∀｀)□■□■□■□■□■□■　
このあとのあゆしんのガチュンですが
みなさまにあゆしんかしんあゆ、はてまた思い切ってリバか、
投票にてお伺いしました。
たくさんの投票ありがとうございました(*´∀｀)
11日にて投票締め切りとさせていただきました！
結果は以下のとおりです(*´∀｀)

リバぶっちぎり(*´∀｀)
というわけでこのあと歩がまずウケて、
そのあと慎治がウケる流れで行かせていただきます！
初めて皆様からお伺いするというカタチを取らせていただいたんですが
たくさんいただいた投票とコメにただもう感激でし(´Д⊂ヽ
みなさまに支えていただいていると痛感する限りでごじゃいやす。
これからも拙いなりにまったりと
マジメに（←いやマジでｗ）
描きたい萌えを追求し、文に書いて行きたいと思いますので
お付き合い何卒よろすくおながいいたします！
ご協力あ(・∀・)り(・∀・)が(・∀・)と(・∀・)う！ございました！(´Д⊂ヽ