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雨がやんだら(5)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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 ――あ~……なんかヤバいな、俺……。

 訊きたい事がいくつかある。それに何か話す事で楽になれたら、とも思う。この間、店に居た理由――何を探していたのか、それは見つかったのか。そして今日、雨に濡れていた理由――何故泣いていたのか、何故あのスーツはもう二度と着る事がないのか。何から訊くか、答えてくれるだろうか。

 結局何も訊けないまま、沈黙が流れた。その静けさが耳に痛くて、慎治はわざと音を立ててコーヒーを啜った。

「……今日、結婚式で」

 今歩と名乗った青年自ら、呟くように声を発した。

「……え?」
「……兄貴の」
「あーー……」

 ――なるほど。

 その想いがどれ程のものなのかは、雨の中うなだれて泣いていた、その様子で想像がつく。

「スーツもらったし……俺も何かお祝い……と思って見てたんだけど……」

 慎治が店で声を掛けた時の事を言っているらしい。慎治は無言で相槌を打つ。

「何買っても……あの女が触るのかと思ったら……もうイイか、って思って」

 ――コイツ、かなりの……

「……ブラコン、か」

 途端に歩の顔に朱が差す。テーブルにだん、とマグを置いて慎治の胸座を掴んだ。

「俺はっ! 誰にも分かんねぇよにやってきたよっ! あんたなんかに……っ」

 ――あ、泣く。

 慎治は歩をじっと見上げ、胸座を掴む歩の手首を握ってに、と笑った。

「可愛いな、歩」
「なっ……!」

 怒りが増したのか歩の手に更に力が籠る。

「歩が、兄ちゃんにしてもらいたかった事、俺がしてやるよ」

 ――だから泣くな。

「は……?」

 慎治は構わず歩を引き寄せ抱き締めた。


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コメント
ki☆ta☆ne
兄ちゃんにしてほしかったをやってやるだと!?
男前だ!慎治が男前なコトを言った!

そんなことを言われたら気になってじっとしていられないじゃないか!
…部屋、ウロウロした方がいいですか?

年下攻めってすばらしい(´∀`)b
2007/11/10(土) 12:14 | URL | ハナ #ZJmJft5I[ 編集]
ma☆da☆yo
歩タンは兄貴からシてもらいたがってると思いこんでますから
慎治んはまだ突っ込む気でいますよwwww
すぐひっくり返るワケですがwwww
っていうかワテシレスでネタバレしすぎかにゃ(;´Д`)
ワテシがネタバレ全然オケなんですぐ言ったり聞いたりしてしまいまんwwww
自重自重(*´∀`)(しろよ)

年下攻めってスバラシス
ワッショイヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノワッショイ
2007/11/10(土) 16:09 | URL | ベラ #mQop/nM.[ 編集]
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