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雨がやんだら(6)(R18)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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※性描写アリです。18禁でお願いします。

 混乱しているのか、歩が動かないのを良い事に背を撫で、髪を撫でてこめかみに唇を押し当てる。胸に抱き締めると、流れてくる歩の体温が愛しい。高ぶって荒くなっていた歩の呼吸が少しずつ落ち着いて行くのが分かる。少しでも、今まで抱えてきた心の重しを軽くしてやれればいい。今だけでも、自ら刻んできた心の傷を忘れさせてやれればいい。

「あんたなんか、兄貴と全然ちげーよ……」

 それでも歩は、慎治の肩口にその額を預けた。

「んな事分ぁってるよ」

 宥めるように何度も髪を撫で、額に、こめかみに、頬に。何度も口付ける。

 ――そろそろ落ち着いてきたか。

 大人しくなった歩を伺い見る。歩を横から抱き締める体勢を取って、下着の中に手を差し入れた。濃くはない茂みを掻き分け、その奥の雄に手を伸ばすと、歩が身じろいだ。

「っ……なにす……っ」
「何ってお前……いいからじっとしてろ」

 抱え切れない想いが溢れた時は他人の体温に慰められる事もあるんだと、知れば良い。

 嚢をやんわりと持ち上げ、その少し奥から、擽るように指先で辿る。

「ん……、ちょ……」
「慎治だよ」
「慎治……さ、ん……」

 嚢の中の芯を転がし、幹を握る。若い雄はそれだけで血を集め始めていた。先端に親指を添えてニ、三度扱いてやると、歩はすっかりその形を成した。その性急さがまた慎治の心を波打たせる。一度手でイかせてやった方がイイか。歩を握る手を規則的に上下させる。

「……っ、……」

 先端に適度な刺激を与えながら緩急つけて扱き立てる。先端が濡れ始めたと同時に歩が腰を緩く揺らし出した。

「……ぁ……、も……」
「イイよ、イけよ」

 耳元で囁いてその耳朶に舌を這わせると、歩はびく、と一度身体を震わせ背をしならせた。少し強く握って扱く速度を上げる。

「……っ……ぁ……イく……っ」

 歩が切羽詰まった表情で慎治の手首を握り締め、びく、と顎を上げた。それから三度、身体を痙攣させ、その度に慎治の手の中に、精を吐きだした。

 掌の白濁を拭おうと、先程歩が使ってソファに掛けられたままになっていたタオルに身体を捻って手を伸ばす。あと少しで届くところで、背後から押さえ付けられた。


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コメント
うぉおぉぉぉぉっ
『慎治だよ』
に、こっちがやられた(*´Д`)
形勢逆転☆たまんね☆
若者ってすばらしい…若い身体ってすばらしい
広い意味で日本の宝、乙女の宝v

ネタバレはラストを聞いても楽しめますYO
推理モノも平気で結末から読むので(´∀`)
2007/11/11(日) 01:36 | URL | ハナ #ZJmJft5I[ 編集]
おお、思いがけないところに
目をつけてもらえてビクーリ
あ(・∀・)り(・∀・)が(・∀・)と(・∀・)う!
歩タンの若さはまだまだ続くのであった……wwwwww

あ、ネタバレおkすか?
私もプリズンブレイク貸してくれたダチに
DVD借りた瞬間に
結局プリズンはブレイクできたのかを
聞いてダチに引かれましたwwwww
( ´∀`)人(´∀` )ナカーマ
2007/11/11(日) 10:54 | URL | ベラ #mQop/nM.[ 編集]
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