2ntブログ

雨がやんだら(8)(R18)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
※性描写アリです。18禁でお願いします。

 慎治が立ち上がり、クローゼットの奥からローションを取り出してほらよ、と歩に向かって投げる。歩は手の中に収まったローションをじっと見て、パチン、と蓋を開けた。そしてそれを逆さまにして、何の迷いも感じられない仕種で掌にじゅ、と絞り出した。

 それを自身に塗り付けて、これで良いのかを問うように慎治を見遣る。慎治はいんじゃね? と視線で応える。

「で? 解すから、出してよ」
「こんの……次男坊めお前な……」

 ――クソ可愛くねぇ……。いや逆か。……凄ぇ可愛いじゃねーかよ……。

「色気も何もあったモンじゃねーな……」

 少し大袈裟にやれやれ、の表情を作って、慎治はソファの座席に俯せの形で上半身を預けた。

 すぐに腰を掴まれ、後孔を晒す体勢を取らされる。顔を上げているのも憚られて、腕に顔を埋めた。男同士のその行為を覚えた頃、自分はどっちなのか、その興味を満たす為に試してみた、その時以来の何年振りかの体勢。

 背後に、歩の手で温められてもなおどこかひんやりと冷たい、水気の感覚。塗り付けられ、同時に容赦なく指を挿し込まれた。

「……んっ、……っ」

 唇を噛み、異物感を耐える。自然と眉間に皺が刻まれ、背筋が粟立つ。異物を吐き出そうとする生理現象を、意識して深い呼吸をする事でやり過ごす。体内の指が上下左右に動いて、入り口が拡げられる。目的の為だけに施される前戯は、愛撫と呼べるものからは程遠く、ローションの滑りのお陰で痛みはないものの、慎治には苦痛しか与えられない。体内を拡げる指に少しずつ襞が馴染み出した頃、指がもう一本増やされた。押し拡げられる苦痛に痛みが混じり、呼吸がし辛くなる。

「……は、……っく」

 決して技巧的ではない指はただ歩自身のためだけに動き、その身勝手さに慎治は苦笑する。

 それでも時折その指が官能の一点を掠めると、図らずも身体に電気が走ったようにびく、と震えた。

「……ん、っ……くっ」

 快楽を与えるためでない指の動きがもどかしい。指をイイ場所へ導こうと腰を揺らしそうになるが、己のプライドとポリシーが邪魔をする。


9へ→

↓よければポチっと押してクダサイ
にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ
コメント
やってるネ☆
ローションを常備している男・慎治
さすがホンモノ☆ネ(´ー`)
歩は慎治サンで筆おろすわけですか(男方面の)
そして初めての相手を忘れられなくなればいい…
という妄想に駆られ中…にや
そんなプライド、捨てちまいなYO!

←たびたびゴメンナサイ…
そいたらわたしは関サンで(´∀`)
…どうしても言いたかった!
2007/11/13(火) 01:27 | URL | ハナ #ZJmJft5I[ 編集]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2007/11/13(火) 01:35 | | #[ 編集]
始まったYO!
そうですモノホンだからローションも常備☆wwwwww
分かってくださいますneハナさんは!嬉しいっす(´Д⊂ヽ
やー今携帯の方じゃエロパーリィも終わり
今そのあたりに行こうと思ってるんですが
どうにもこうにもウマく動いてくれなくて
頭抱えとりますwwwww\(^o^)/オワタ
実は慎治をリョウさんの店へ
出入りさせたくて
ウズウズした場面がありまんた☆
でもちょっと違いそうだったので結局オリキャラ使用…

関さんのウケ声イイすよね(;´Д`)
あんまり沢山出てないのが残念
関さん、笛のオニイサンだったよね……
笛吹いてたよ!縦笛!wwwww
2007/11/13(火) 11:46 | URL | ベラ #mQop/nM.[ 編集]
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
この記事のトラックバックURL
http://gerberahybridblog.blog.2nt.com/tb.php/103-a4c8d1b6
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック

 | Copyright © がっつりBL的。 All rights reserved. | 

 / Template by 無料ブログ テンプレート カスタマイズ