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雨がやんだら(10)(R18)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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※性描写アリです。18禁でお願いします。

 歩が上体を折って、慎治の背に身体を添わせてきた。慎治のその背に甘えるようにゆっくりと頬ずりして、そしてそっと、息を吐いた。

 ――やっぱ重ねて……んだろな、兄ちゃんと……。

 ほんの数秒でも、歩が満たされる瞬間があったなら、それで良い。

 そう思ったほんの一瞬、ツキン、と胸に痛みが走る。けれども慎治がその痛みの正体は一体何なのかについて考える前に、歩が再び動き出した。

「ちょ……歩っ? まだヤんのかよお前……っ」
「……うん」

 再び腰を掴まれ、引っ張られる。

 ――最後まで面倒見切れんのか心配んなってきた……。

 揺すられ意識が遠くなりそうになるのを感じながら、慎治は苦笑した。



 三度目の吐精を終えて、ようやく歩は慎治から己を抜いた。歩が慎治にその身を預けるかのようにのしかかってくるのを、慎治はソファから上体を落とし、床でその体重の半分を受け止める。胸元にある歩の頭を、そっと撫でてやる。伺うように歩を覗き込むと、虚ろに開いた目は、ぼんやり定まらない視線でどこかを見ていた。

「……誰か新しく好きなヤツができたら、イイ思い出になっから」

 な、と言い聞かせるように歩の髪を撫でた。

「……うん」

 歩は小さく頷いた。



 歩の呼吸が規則的になって寝入ったのを見届けると、慎治はそっと身体を抜いた。立ち上がると、歩の放ったモノが内腿を伝い落ちた。

「……ったく……俺をヨくしてやろうとか、……そういうのは全くなかったな……。……俺イってねーし」

 それでもどこか可笑しそうに笑って身体を揺らす。そのまま慎治は風呂場へ向かった。

 頭からシャワーの湯を浴びながら、背後に手を伸ばし自ら後始末を施す。何度も擦られ鬱血した粘膜に触れる度全身が粟立った。


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コメント
若さとは、
ただそれだけで全てが許されるもの(´∀`)
そして慎治サンが男前であるということ

やきもちか!やきもちですか!

しかし何故にこうもスッキリとエロスを纏められるのですか
ベラさんの18禁はいつも後味爽やかにダラダラしない…
心の底からうらやましい…
2007/11/15(木) 00:49 | URL | ハナ #ZJmJft5I[ 編集]
慎治んオトコマエに見えましたか
嬉しいっす(´Д⊂ヽ

やきもちです!エエ年して慎治ん気付いてなす!
このあとどうなるの?!
自分でもまだ分からなす!(ぇ)
はよせんと間に合わなす!
ナスは油で炒めたのがウマス!(は?)

スカっとサワヤカ…コカコーラなエロ(?)
ウラヤマシイなんてまさかまさか
私こそいつもハナさんのお話にヤられちゃってるのに(;´Д`)
んもうプニュ( ´∀`)σ)Д`)

っていうかなんつー古いコピー…(>スカットサワヤカ)
軽く鬱るwwwww
2007/11/15(木) 06:51 | URL | ベラ #mQop/nM.[ 編集]
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