「ッ、……」
己の意思を無視して、びくんと背が跳ねる。零れてしまいそうになった声は、どうにか喉の奥で押し殺した。
明らかに、いつもと感覚が違う。
嫌悪さえ抱くべき行為に出られているにもかかわらず、身体がじくりと淫らな熱を持ち始めるのを感じる。
己の意思を無視して、びくんと背が跳ねる。零れてしまいそうになった声は、どうにか喉の奥で押し殺した。
明らかに、いつもと感覚が違う。
嫌悪さえ抱くべき行為に出られているにもかかわらず、身体がじくりと淫らな熱を持ち始めるのを感じる。
「その君が、こんな格好になっているなんて、誰が想像するでしょうね」
冷たい微笑を浮かべながらまた、突起を爪で抉られる。固くなった先端がそれに抵抗するように、びん、と張り、その刺激が身体の表面を電気のように伝う。
「っン、……」
奥歯を噛み締め、身体の内側に向けて騒ぎ立てる肌の痺れを堪える。歯の隙間から零れる呼吸が震えている。クスリに騙されるな、と己の身体に念じるも、その呪文に抗うように熱はますます煽られる。
「さすがに我慢強いですね。それが君のプライドですか」
さも愉しそうに慎治を観察しながら、指先が数度、突起を弾く。そのたび慎治の全身が、深井に操られているかのようにビクビクと震えた。
「悪い、かよっ、っ」
確かに捨てたくない自尊心があることが、自分を様々な場所で孤立させているのかもしれない。
けれども、堕ちて交われば、深井と同じになってしまう。
そんな自分なら、要らない。
「凄く、良いと思いますよ。そのプライドが脆くなってやがて崩れる瞬間を、今から目の当たりにすることができるんですから。しかも、僕の手によって」
「アンタの力じゃねぇ、だろ」
笑みを絞り出し、深井を薄目で流し見る。
俺はお前よりはマシだと、言い退けるように。
深井はごく僅か、首を傾げた。
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冷たい微笑を浮かべながらまた、突起を爪で抉られる。固くなった先端がそれに抵抗するように、びん、と張り、その刺激が身体の表面を電気のように伝う。
「っン、……」
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「悪い、かよっ、っ」
確かに捨てたくない自尊心があることが、自分を様々な場所で孤立させているのかもしれない。
けれども、堕ちて交われば、深井と同じになってしまう。
そんな自分なら、要らない。
「凄く、良いと思いますよ。そのプライドが脆くなってやがて崩れる瞬間を、今から目の当たりにすることができるんですから。しかも、僕の手によって」
「アンタの力じゃねぇ、だろ」
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