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Sister Moon(21)(R15)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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「どういうこと、ですか?」

 深井が突起を弾く手を止め、心底慎治の言うことが解らないといった様子で、言葉を噛みしめながらゆっくりとした口調で訊いた。

「クスリの力を借りて、だろ? んなモンの力借りねぇと、相手感じさせることができねぇの、かよ」

 深井を煽る言葉だと言うのは分かっている。この手のタイプは怒らせると激昂してしまいそうだということも想像はついた。

 けれども止められなかった。

 それ程までに自分でも気づかぬうちに、沸々と怒りが込み上げていた。

「……、……」

 深井の細い目が、怒りに見開いた。興奮し始めたのか、肩を上下させて呼吸するそのたびに、部屋の空気を震わせる程の呼吸の音が、彼の口から零れる。

 たとえ身体は無理やり熱を持たされたことで快感に跪いたとしても。

 ――脆く崩れるのは俺じゃねぇ。アンタだ、深井。

 黙ってしまった深井を、薄く笑って流すように見やった。

「まさか、図星? マジで、テクねんだ?」 

 深井を煽ることを承知で言葉を紡ぐのも、クスリの効き目による万能感の所為なのかも知れない。

 それならそれでも良い。深井を立ち直ることができなくなる程に、打ちのめしてやりたい。また、それが可能だと、今なら思える。

「アンタ何歳(いくつ)なんだよ。もしかしてセックス、したことねぇとか? だからこんな、強硬手段取るしか方法知ら」

「うるさいっ」

 深井の大きな声が、慎治の言葉を遮った。

「けれど君を、ここまで導いたのは、僕自身の力量によるものだっ」

 興奮した様子でスーツケースに戻った深井は、目を血走らせて中のものを鷲掴み、そして再び慎治の元に戻った。



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歩×慎治


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コメント
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2010/03/16(火) 20:57 | | #[ 編集]
拘束後はイキナリ!でし(*´∀`)
>秘密コメ↑Kさん(*´∀`)

こばわ~~(*´∀`)今夜もお越しまりがとんごじゃいやす!
怖いですかすすすすいませんorz
ホントはムチとか△木馬とかw
本格的なSMを書いてみたいんすけどw
そうなるとヤられる側もノリノリじゃないとすねw
ソレは桑山×村上に任せようかとwww
(けど力量的に書ける気がしませんorz)
威勢のいいのを啼かせる萌え、今回はコレにあたりますが
慎治はどうやっても啼く気がしません\(^o^)/オワタ
最後まで話は出来上がってますんで!(脳内orz)
どぞこのハナシもお付き合いよろすくおながいします(´Д⊂ヽ

位織の職業、ほんとは警視庁薬対勤務にしたかったんすけど
(ナツメの話の時尚大が「警視庁薬対に知り合いがいる」と言ったそれを位織にしたくてw)
シゴト描写が未知すぎだたので
知り合いによく似たことしてる人がいる職業に変えますたw
ダムはタモさんもお好きなようで
愛好家は結構いるみたいでし(*´∀`)
いやいやいやいやトンでもないす
書いてる人浅いんでもう全然ですがorz
とにかくまたーりやらせていただきマス!!
いつもありがとうございます(´Д⊂ヽ

**********************************************************

>秘密拍手コメtさん(*´∀`)

お久しぶりでございます~(*´∀`)
お越し&コメありがとうございマス!
慎治にテク、見え隠れしてますでしょかw
もともとワリと相手につくすタイプなんで
一夜限りとはいえとにかく相手をヨくしたい一心でw
この頃からそんなカンジだたと思いますw
けど深井に対して言ってるのは
半分ハッタリすw
言うてもまだ16ですからw
この年齢、近年のご時勢ではちょとヤバいすか……\(^o^)/

最近はまたーりに拍車が掛かってますが
最後まで書ききる所存でございますんで!
お付き合いどぞよろすくおながいいたします!




2010/03/16(火) 23:42 | URL | ベラ #-[ 編集]
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