Sister Moon（23）（R18)

「ッ、ァっ、……っ」

　めりめりと、身体が裂かれているかのような強烈な感覚。

　普段閉ざしている場所を、内側から突然拡げられる凄まじい圧迫感。

　身体は本能的に、入り込んできた異物を押し返そうと収縮する。

　それと同時に、拘束されていることで自分ではどうすることもできない侵入物から与えられる大きな違和感を少しでも身体に馴染ませようと、収縮する本能に抗ってそこを自ら拡げようと意識して息を吐いた。

　深井が慎治の背後に挿し入れた玩具を覗き込む。

「ずいぶんキツそうですね。こちらもあまり経験がないんでしょうか」

　慎治に答えを求めるでもない様子で呟く深井の愉しそうな声が、慎治の下肢の方から聞こえてくる。

　痛い、というより熱いそこに、さらに負荷が掛けられた。

「っん、ッ、……はぁ、っ、はぁ」

　何の下準備もなく無理やり玩具の形に沿うよう道付けられ、擦られた内壁が悲鳴を上げる。辛うじて声を殺すも、表情までは抑えきれず眉間には深く皺が刻まれ、背は大きく波打った。

「これを見たかったんです。良い表情（かお）ですよ。声も我慢しなくていいんですからね」

　どこか慎治をあやすようにも聞こえる声質で言葉をかけながら、けれども深井の手は、玩具をねじ込むように力をかけ、慎治の心と身体を痛めつける。

「ゥッ、んっ、っん、ァッ……」

　奥を目指して中で玩具が左右に揺れ、手荒に内部を拡げられる。

　背後から熱が全身に伝わり、身体中が燃えるように熱くなる。

　薬物で騙された身体は、その熱さにいざなわれるように淫らな熱を呼び寄せ始めた。


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歩×慎治



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