Sister Moon（24）（R18)

「っ、……、……」

　身体の中の熱が、徐々に形を変えてゆく。


　体内（なか）で動く物質が体温に馴染んでくるとともに、早くも身体がその異物に馴染み始めた。こんなに手荒に扱われているのに、身体が快感に向けて触手を伸ばし始めている。少しずつ柔軟さを持ち始めた内部は、体内にある無機質なそれを、しっとりと押し包むように受け入れ始めた。

「本格的に効いてきたみたいでね」
「んっ、ちが……っ、くっ、……っ」

　慎治の変化を察した深井が、違わないだろうと無言で問いかけるようにニヤリと笑って玩具をぐるりと回す。慎治の体温で人肌にまで温まったそれが、慎治の粘膜を擦る。不意に、ある一箇所で、慎治の性が内側から煽られた。

「っ、ぁっ、っく、……っ」

　なにかのスイッチが入ったかのように、身体がびくんと跳ねる。それを見た深井が、ここですね、とその場所を自ら確かめ、そして慎治に教えるように、玩具でそこを抉った。

「っ、あ、っ、……っく、そ」

　ずっと変化がなかった慎治の性器にも、少しずつ変化が見え始めていた。血を集め、充填された慎治の雄が、ゆっくりと、天を仰ぎ始めている。

　深井に身体の内側を擦られるたび、身体はばねの入った玩具のようにびくびくと背を波打たせ、緩んだ口元からは小さく声が零れた。

　認めたくはないが、それは明らかに快感だった。

　思い通りに行かない己の身体。

　想わぬ相手に施された行為を快感と感じてしまうことは、耐え難い屈辱にも等しい。

　認めたくはない快感を堪えることは、痛みをただ甘受することより精神的に苦痛なことだった。




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歩×慎治



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