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Sister Moon(25)(R18)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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「……、ぅ……、っ」

 何度も、執拗に、ただ抜き挿しを繰り返される。性器は完全に形を成していたが、そこには触れられることがない。

 また、後孔では、思い出したように時折物体がぐるりと回り、前立腺を押すように擦り、奥深くを突き上げるものの、吐精を促されることもなかった。

 肌は汗を纏い、集まった汗の粒が一定の時間を置いて肌を伝い落ちる。緩慢に与えられる刺激に身体はがたがたと震え続け、感覚を失っているかのように痺れている。ただ延々と、いつまで続くのか分からない責め苦を味わわされていた。

「……っに、ったら……」
「なんですか」

 堪りかねて、声を絞り出した。

 気が違ってしまいそうなところを行ったり来たりしている慎治にとは対照的に、深井はその着衣を一切乱していない。

 その深井が、慎治を責める手を止めて、冷たい目で慎治を見た。

「いつになったら、っ、挿れんだよ、っ」
「挿れて欲しいんですか?」
「っ、そゆワケじゃねぇけど、っ、なんで、挿れね、んだよ……っ」

 熱で歪んだ視界。身体のどこにも力を入れることができないのに、内部の一点を掠められるたび、全身に力が入り痙攣をする。

 深井が達すれば、この責め苦も終わるかもしれない。それならいっそ、この身に深井を受け入れて、終わりにしてしまいたい。

 慎治だけをいたぶるように責めるだけでは深井も愉しくはないだろうと、問いかけるように深井を仰ぎ見た。

「射精したいんですね? ここも、ずっと勃起したままですもんね。でも」
「っぐ、っ、っン」

 ぐ、と最奥にまで物体が挿し込まれ、息が詰まる。

「イくことはできませんよ」

 慎治から手を離した深井が次に慎治に示したものは、赤い――蝋燭だった。



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歩×慎治


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