「お前みたいなどこ行ってもチヤホヤされてきたタイプは、俺みたいな余裕あるオトナのが合ってんだって」
「……は?」
返された山中の言葉の意味が分からずに、あからさまに眉を寄せて山中を見た。
「……は?」
返された山中の言葉の意味が分からずに、あからさまに眉を寄せて山中を見た。
「アイツじゃダメだろと思ってたんだよ。悪いヤツじゃねぇけど、アイツじゃ余裕なさすぎだろ? お前のこと、全然見えてねぇって」
「……アイツ?」
まさか、と顔を強張らせた。
「吉森。フラれたのって、アイツにだろ?」
「ちょ……ま……、知って……」
「当たり前だろ? 俺はお前の上司だ」
絶句する大敬に、余裕の笑みが返る。
夕べから畳み掛けられる混乱に次ぐ混乱で、考えることさえ拒絶する卒倒しそうな脳内で必死に考えた。
彼――吉森とは、表立って社内でそれらしい素振りを見せたことはないつもりだったが、上司に知られるほどの行動を何らかの形でやってしまっていたのだろうか。
周りの同僚は?
みんなに、知られているのだろうか。
縋るように、山中を見た。
「大丈夫だよ。噂になってるとかそういうのは全然ねぇから。分かって見てたのは俺だけだって」
「そ……、すか……」
大敬の混乱した脳内まで見透かしたかのような言葉だったが、混乱した頭には、聞いてもいない問いに返ってきた答えだったとは気がつかないまま、大敬はへなへなと身体から力を抜いた。
「だから俺に流されとけって。俺なら多少の浮気も許してやるから」
「え? ちょ……」
くしゃりと灰皿に煙草をにじり消した山中が、不意に覆いかぶさってきた。
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まさか、と顔を強張らせた。
「吉森。フラれたのって、アイツにだろ?」
「ちょ……ま……、知って……」
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周りの同僚は?
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「そ……、すか……」
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「だから俺に流されとけって。俺なら多少の浮気も許してやるから」
「え? ちょ……」
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