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じゃじゃ馬ならし(33)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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 大敬の視線の先、電話で話していた山中がふと大敬に目線を向けた。

 山中と目が合って、慌てて山中から視線を外す。

 山中に助けを求めていると思われたに違いない。いや、実際無意識下で彼に助けを求めていたのかも知れない。

 上司なのだから何かあれば彼に報告し、彼に助言を求めるという行為は当然と言えば当然なのだが、そんなことは大敬の頭にはなかった。

 山中にお持ち帰りされた挙句、あっさり抱かれてしまってからまだ五日。

 山中に対して、張り合う、という程のものではないが、『一人でもやってみせる』と、どこか彼に意地を張りたいと願う大敬がいた。

 彼に頼ることを潔しとしていないはずなのに、無意識で山中に助けを求めるような視線を遣ってしまった自分が恥ずかしいような悔しいような、複雑な感情が大敬を襲う。

 電話での異変は、微かにしか表に見せたつもりはない。なのにそれを鋭敏なまでに察知したらしい山中の視線に胸が打ち抜かれたかのように、ずしんとした衝撃が大敬の身体に走った。

 電話を終え、額に手を置いた。小さく深呼吸して、胸に走った衝撃をやり過ごす。

 できれば山中の手を煩わせないまま事態を収めてしまいたい。

 全国の各営業所に一軒ずつ電話して問い合わせ、在庫があれば即送ってもらうという手はずでなんとかなるだろうか。納品予定日は月曜。土日はどの営業所もほぼ閉めている。実質金曜までの三日間の勝負だ。それまでに二千枚のウェアを確保する。厳しいが、頑張ればきっとなんとかなるだろう。

 大敬は営業所の一覧を開き、発送してもらうなら時間が掛かるだろう遠方から電話を掛け始めた。





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参考:貴史×生


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またまたマタお久しぶりですw
ダイジョブですか話の流れ覚えてくださってますでしょかorz



コメント
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2010/09/07(火) 20:05 | | #[ 編集]
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2010/09/07(火) 22:11 | | #[ 編集]
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2010/09/18(土) 20:28 | | #[ 編集]
ありがとうございますー!!!(´Д⊂ヽ
>秘密コメ↑Aさん(*´∀`)

こばわ~(*´∀`)
遅レス本当に申し訳ございませんorz
レスもさることながら更新も……orz
私がシゴトができない人間なもんで
山中が社会人として
課長としてちゃんと
ピンチを乗り越えさせることができるか
ほんと心配でしてアワワワ
大敬より山中より誰より
私が一番困ってる、とか\(^o^)/オワタ

マバラ更新なのに
来てくださてありまとうございますm(_ _)m
次はもちょと早めに
更新したいと思います!
ありがとうございますたー!
2010/10/16(土) 01:01 | URL | ベラ #mQop/nM.[ 編集]
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