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愛の夢 第一〇〇三番(13)(R18)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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※お忘れかもですが、挿入中です(ノ∀`)タハー R18w








 慎治さんの背に密着して、全身で慎治さんを確かめる。

 慎治さんの両肩に置いた手を滑らせ、腕、二の腕を撫で下ろし、慎治さんの手の甲に俺の手を重ねる格好で、互いの指先を絡めた。

「慎治さん……」

 あんまりその姿は見せてはくれなかったけど、ずいぶん辛かったんだろう。一週間ぶりに抱く慎治さんの身体はほんの少し、やせていた。

 俺に感染(うつ)したくないって気持ちは、何より慎治さんの俺への愛情だってことは理解るけど、やっぱりこういう時は、慎治さんを助けたい。

「ねぇ慎治さん」

「ん……?」

 甘えるように頬ずりをしながら耳元で名を呼ぶと、慎治さんからも首を傾けて頬ずりを返してくれる。それが気持ちよくて、うっとりと慎治さんの頬の感触を味わっていると、慎治さんから甘い吐息が零れた。

「俺だって、できるよ」

「何が……?」

「看病」

 慎治さんの、官能で潤んだ目元を間近で見ながら、もう少し首を伸ばして慎治さんの唇を求めた。すると慎治さんはいつもそうするように、俺の唇を待ち受けるように薄く唇を開いた。

 そっと重ねて、やわらかく食む。小さく差し出された舌を俺の舌先で突つき、そしてそっと吸い上げる。

 甘く、甘く。蕩けそうなキス。

 全身に、確かめた愛が染み渡るのを感じながら、ゆっくりと離した。

 慎治さんが辛いとき、一人で抱え込まないで。せっかく俺がそばにいるのに。

 ――ねぇ、慎治さん。

間近で見つめて、答えを待った。


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歩×慎治


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