蜜月、一人の夜（１）

『お疲れ怜史、頑張れよ。俺はそろそろ寝るよ。おやすみ』

　返信して、一人ベッドに潜る。

　怜史に出会って二か月。付き合うようになって一か月半が過ぎた。出会ってからずっと、怜史は毎日欠かさず日に何通も榛名にメールを送ってきていた。側にいない怜史が今どこで何をしてるのか、送られてくるメールを読めば大体の事が分かる。他愛もない内容だけど、怜史の言葉一つ一つがとても可愛くて愛しいと感じた。何よりメールの中に時々織り交ぜられる、榛名を想い、榛名を求める言葉が凄く嬉しい。いつしか榛名は怜史からのメールを心待ちにするようになっていた。



　広々寝たい、と一人暮らしのさして広くもない部屋なのにベッドはクイーンサイズにした。少しひんやりとした、さらりとした手触りのシーツが好きだった。それが怜史と付き合うようになってから、一人のベッドは酷くぽっかりと、冷たい穴が空いているような、そんな気がする。

　抱き合っていると、怜史は体温が高いのか、榛名を温く包んで心地よい眠りに導いてくれる。

　その体温がない今夜、シーツの中は冷え冷えとして、眠ろうにも目が冴えて時だけが刻々と過ぎて行く。

　――俺の事考えて寝てくださいね。

　メールの文面を思い出しながら、怜史が居れば寝ているであろう場所をそっと撫でてみる。

　榛名の指先に、ふと、灯が点った。



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好きすきスキと言わせたいの榛名（はるな）サイド。
ただいま怜史はお悩み中ですが、その少し前くらいのハナシです。
なんやぁ榛名も怜史の事好きやんなんで怜史気ぃつかへんねんなぁ…wwwww

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