2ntブログ

好きすきスキと言わせたい(14)(R18)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
※若干性描写含みます。18禁でお願いします。


 怜史の舌で解され柔らかくなった窄まりに、指を挿し入れた。

「ぁ、……っ」
 顔をシーツに埋めたままの、榛名のくぐもった声が漏れ聞こえる。指を回して入口を拡げ、二本に増やした。探るまでもなく、もう覚えた榛名の快感の一点を何度も掠める。

「……っ、ゃ……」

 びくん、と震えて榛名が両手でシーツを握る。榛名は何の抵抗もしなかったが、一度だけ、首を横に振った。

 空いた手を前に伸ばして榛名の猛りに触れる。まだ柔らかいそこを握り、軽く扱くと、少しずつ固さを持ち始めた。

「……、……」

 いつもより勃つのが遅い榛名から、無言の抵抗のようなものを感じる。それを不安に思いながらも、声を必死で堪える榛名が愛しくて、榛名の背に覆い被さるように密着した。一旦前を離し、指で後孔のみを責め立てる。

「榛名さん、好きだよ」

 ――榛名さんが俺の事、なんとも思ってなくてももういい。俺が榛名さんを好きなんだ。

 その想いを言葉する代わりに耳朶を噛む。

「ぁっ、……ンんっ」

 突然榛名が声を堪えるのを止めた。指の動きに翻弄されるようにびくん、と身体を震わせる。

「イって、榛名さん」

 耳元で促してまた、好きだよ、と囁いた。

「ぁっ、怜、史……っは……あぁっ」

 仕上げとばかりに榛名の官能の一点を抉る。すると榛名はびく、と顎を上げて背を反らせ、あっけなく果てた。

 榛名の先端を手で拭ってやってから、ベッドに横たわらせた。飛んだ白濁をティッシュで拭いて、今更ながら榛名の部屋に来た時のままだった自分の服装に気付く。脱ぎ捨てて下着だけになってから、榛名の隣に横たわって背後から抱き締めた。首筋に顔を埋め、キスを落とす。

「怜史は、俺を何だと思ってんの」

 ぽつりと、榛名が訊いた。

「何って……?」

 驚いて榛名の顔を覗き込む。宙を見つめ、虚ろな目の榛名が一度瞬きすると、つ……、と一筋涙が伝った。




15へ→
1から読む→


↓よければポチっと押してクダサイ
にほんブログ村 小説ブログ BL小説へ
コメント
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
この記事のトラックバックURL
http://gerberahybridblog.blog.2nt.com/tb.php/161-9e69ddf2
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック

 | Copyright © がっつりBL的。 All rights reserved. | 

 / Template by 無料ブログ テンプレート カスタマイズ