直登は要の肩に手を突いてがばっと要から上体を離した。
「先生、あの男とヤったことあるでしょ」
「え? ええと……」
突然の問いに、要は一瞬拍子抜けしたような表情を見せる。少し考え、思い当たる節があるのか、ぎく、と顔を強張らせた。
「先生、あの男とヤったことあるでしょ」
「え? ええと……」
突然の問いに、要は一瞬拍子抜けしたような表情を見せる。少し考え、思い当たる節があるのか、ぎく、と顔を強張らせた。
「や、ヤってないヤってない!」
「どうだか。先生の記憶に無いだけじゃねーの?」
前日酒で直登に醜態を晒した手前返す言葉がないのか要はぐっと声を詰まらせる。
「……っていうかそんな顔してたらヤった事あるって言ってるようなモノだよ、せんせ」
要がカっと頬を紅潮させた。唇を尖らせて直登から視線を外す。
「……でもスッゲ前の話だし……そんな事すっかり忘れる位……特別な感情なかった人だし……」
しどろもどろに要が言い訳をする。直登は尚も冷たい視線で要を見下ろす。
「……ま、それはまあいいんだ。先生もそれなりの年なんだし、過去全くそういう事が無いなんて思ってないから」
「じゃあ、何……?」
要が不安げに直登を見上げてくる。
「本当に分かんないの? 俺、先生の事好きだって言ってんじゃん。その俺の前で、あんなニヤけた野郎に愛想振り撒いたり、耳打ちさせたりするわけ。……しかも、何か『違う』って言ってたよな。何否定したの? 俺の事、『彼氏?』とかって聞かれたんじゃねーの? 俺は先生の彼氏にはしてくんねーの? それとも、俺との関係はゆっくり進めていきたい、と思うくらいに俺の事好きでいてくれてる、てのは、俺の勘違いだったわけ?」
一息にいくつも疑問文を投げ付けて要を責めたて、直登は掴んだ要の肩を離し立ち上がった。
「……帰る。このままだったら、本当に先生に乱暴しそうだから」
直登はドアノブに手を掛け要を見遣った。
「え? せんせ? ……!」
直登は目を見張った。さっき押し倒された格好そのままに、空ろに顔だけを横に向けた要の目から涙が伝い落ちている。
「直登……」
伝う涙に気付いていないのか、頬を拭おうともせず空ろな視線のまま直登を見つめる。直登は慌てて要の元へ駆け戻り要を抱き起こす。
「先生、泣くなんて、反則だよ……」
「え……?」
言われて要は手を頬に遣る。濡れた手を不思議そうに眺めてぐしっと鼻を鳴らした。
直登は要の頬を包み涙を拭うように親指で頬をなぞった。要がゆっくり瞬きすると、また涙が零れ落ちた。その涙を、直登はキスで拭う。
「直登、俺……、ほんと鈍くて、人の気持ち、考えられない奴で、んで、酒癖悪いし、結構適当にやってきたから……それがもとで今まであんまり良い過去送ってこなかったかも知れないけど、俺……」
直登は要の髪を手で梳きながら要のこめかみに唇を寄せた。
4へ→
「社外恋愛のススメ」シリーズへ→
↓よければポチっと押してクダサイ
「どうだか。先生の記憶に無いだけじゃねーの?」
前日酒で直登に醜態を晒した手前返す言葉がないのか要はぐっと声を詰まらせる。
「……っていうかそんな顔してたらヤった事あるって言ってるようなモノだよ、せんせ」
要がカっと頬を紅潮させた。唇を尖らせて直登から視線を外す。
「……でもスッゲ前の話だし……そんな事すっかり忘れる位……特別な感情なかった人だし……」
しどろもどろに要が言い訳をする。直登は尚も冷たい視線で要を見下ろす。
「……ま、それはまあいいんだ。先生もそれなりの年なんだし、過去全くそういう事が無いなんて思ってないから」
「じゃあ、何……?」
要が不安げに直登を見上げてくる。
「本当に分かんないの? 俺、先生の事好きだって言ってんじゃん。その俺の前で、あんなニヤけた野郎に愛想振り撒いたり、耳打ちさせたりするわけ。……しかも、何か『違う』って言ってたよな。何否定したの? 俺の事、『彼氏?』とかって聞かれたんじゃねーの? 俺は先生の彼氏にはしてくんねーの? それとも、俺との関係はゆっくり進めていきたい、と思うくらいに俺の事好きでいてくれてる、てのは、俺の勘違いだったわけ?」
一息にいくつも疑問文を投げ付けて要を責めたて、直登は掴んだ要の肩を離し立ち上がった。
「……帰る。このままだったら、本当に先生に乱暴しそうだから」
直登はドアノブに手を掛け要を見遣った。
「え? せんせ? ……!」
直登は目を見張った。さっき押し倒された格好そのままに、空ろに顔だけを横に向けた要の目から涙が伝い落ちている。
「直登……」
伝う涙に気付いていないのか、頬を拭おうともせず空ろな視線のまま直登を見つめる。直登は慌てて要の元へ駆け戻り要を抱き起こす。
「先生、泣くなんて、反則だよ……」
「え……?」
言われて要は手を頬に遣る。濡れた手を不思議そうに眺めてぐしっと鼻を鳴らした。
直登は要の頬を包み涙を拭うように親指で頬をなぞった。要がゆっくり瞬きすると、また涙が零れ落ちた。その涙を、直登はキスで拭う。
「直登、俺……、ほんと鈍くて、人の気持ち、考えられない奴で、んで、酒癖悪いし、結構適当にやってきたから……それがもとで今まであんまり良い過去送ってこなかったかも知れないけど、俺……」
直登は要の髪を手で梳きながら要のこめかみに唇を寄せた。
4へ→
「社外恋愛のススメ」シリーズへ→
↓よければポチっと押してクダサイ
コメント
こ、ここで泣くか~~~!せんせ!確かに反則っすよ!
ホテルでそんな可愛いことしたら、誘ってるようなもんです!
てか、ここはラブラブHな匂いが…あああ、いいですねw
ホテルでそんな可愛いことしたら、誘ってるようなもんです!
てか、ここはラブラブHな匂いが…あああ、いいですねw
2007/09/30(日) 06:47 | URL | あつき #-[ 編集]
>あつきサン
おわ、日曜なのに早起きですね!
(ちなみに私の更新はタイマー公開ですwww)
はい、まもなくエッチ突入予定です!
どうぞお突き合い…いやお付き合いくだちぃm(_ _)m
おわ、日曜なのに早起きですね!
(ちなみに私の更新はタイマー公開ですwww)
はい、まもなくエッチ突入予定です!
どうぞお突き合い…いやお付き合いくだちぃm(_ _)m
啼いた!…じゃなく、泣いた!!
『オレの涙を おまえの唇で 拭ってくれ』
って無言で言ってる!!!!
乱暴しちゃいなよぅ。
襲っちまいなよぅ。
もっと泣かせてみなよぅ。
濃厚に一発(といわず、抜かずの三発くらい)
いっちゃってください(´∀`)
ほんとの意味で泣かせておやり!(女王降臨)
あ!ピンクの紙飛行機~!
ヘンタイが治りますように…。
『オレの涙を おまえの唇で 拭ってくれ』
って無言で言ってる!!!!
乱暴しちゃいなよぅ。
襲っちまいなよぅ。
もっと泣かせてみなよぅ。
濃厚に一発(といわず、抜かずの三発くらい)
いっちゃってください(´∀`)
ほんとの意味で泣かせておやり!(女王降臨)
あ!ピンクの紙飛行機~!
ヘンタイが治りますように…。
>ハナサン
ただいま今二人のエロを携帯で書き書きしてる所ですが
要は乱暴にやられた方が実は燃えるんじゃないかと
思いながら書いてますw
しかし何日もかけてエロを書いてると
読めば一瞬なのにすごい長い時間エロをしてるような
錯覚に陥って自分の中ではすごい濃厚なエロになってしまってますwwww
筆力が足りない!無念!
おお!ピンク出ましたか!ワタクシ出した事ないっす。
次ワタクシに色紙ヒコウキがでたら
ハナさんが今のままでいてくれますように!
って願うことにしますwwww
今のハナサンが好きです(ぉ)
ただいま今二人のエロを携帯で書き書きしてる所ですが
要は乱暴にやられた方が実は燃えるんじゃないかと
思いながら書いてますw
しかし何日もかけてエロを書いてると
読めば一瞬なのにすごい長い時間エロをしてるような
錯覚に陥って自分の中ではすごい濃厚なエロになってしまってますwwww
筆力が足りない!無念!
おお!ピンク出ましたか!ワタクシ出した事ないっす。
次ワタクシに色紙ヒコウキがでたら
ハナさんが今のままでいてくれますように!
って願うことにしますwwww
今のハナサンが好きです(ぉ)
携帯で書いてるの!?
嘘~~~~~!!!!
今流行の、ケータイ小説ってヤツ!?
すごいね~~~~!!!
上記↑のコメに爆笑。
そう、うん、エロを書きあぐねて時間かかってると、長時間やりっぱなしのような錯覚に。
まったくだまったくだ。
嘘~~~~~!!!!
今流行の、ケータイ小説ってヤツ!?
すごいね~~~~!!!
上記↑のコメに爆笑。
そう、うん、エロを書きあぐねて時間かかってると、長時間やりっぱなしのような錯覚に。
まったくだまったくだ。
2007/11/10(土) 16:49 | URL | 平和堂書店 #-[ 編集]
ええもう飯食いながら歩きながらあるいは信号待ちしながら(危険)
「さー書こう~」とパソ前に座ったら
書くより楽しい読むが待ってますからwwwwww
書けなすwwwww
ケータイ小説…は読める方を言うんじゃないでしょかwwww
一応このブログも携帯からは読めますが
専用のサイトがあるんだと思いますですよ。
携帯は私は書く専門ですv
すごい便利ですよ~!
「さー書こう~」とパソ前に座ったら
書くより楽しい読むが待ってますからwwwwww
書けなすwwwww
ケータイ小説…は読める方を言うんじゃないでしょかwwww
一応このブログも携帯からは読めますが
専用のサイトがあるんだと思いますですよ。
携帯は私は書く専門ですv
すごい便利ですよ~!
>ケータイ小説…は読める方を言うんじゃないでしょかwwww
そうかあ~~。
ごめんね、BLもネット事情も疎くて、なんにも知らない、時代に取り残された私を許して・・・;;
これからも色々頓珍漢なことをきっと言いますが、優しく教えて下さい、師匠。
そうかあ~~。
ごめんね、BLもネット事情も疎くて、なんにも知らない、時代に取り残された私を許して・・・;;
これからも色々頓珍漢なことをきっと言いますが、優しく教えて下さい、師匠。
2007/11/11(日) 07:43 | URL | 平和堂書店 #-[ 編集]
師匠だなんて㌧でもねっすwwww
しかしネットの波を漂い始められたばかりであれば
これからきっとご自身の力で怒涛のように
新知識を得られる事でしょう…
シナプス連結!
しかしネットの波を漂い始められたばかりであれば
これからきっとご自身の力で怒涛のように
新知識を得られる事でしょう…
シナプス連結!
この記事のトラックバックURL
http://gerberahybridblog.blog.2nt.com/tb.php/62-dabeb199
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック