※後半15禁くらいになります。
「位織さん」
少しずつ飲んでいた位織のギムレットが空いたのを見計らったように、尚大が位織を見た。
「うち、来ねぇ? つうか、……」
尚大が押し黙る。その先の言葉を言い淀んだ尚大が、いつもの彼より少し幼く見えた。その様子が、酷く愛しい。
「位織さん」
少しずつ飲んでいた位織のギムレットが空いたのを見計らったように、尚大が位織を見た。
「うち、来ねぇ? つうか、……」
尚大が押し黙る。その先の言葉を言い淀んだ尚大が、いつもの彼より少し幼く見えた。その様子が、酷く愛しい。
位織は今すぐにでも尚大を抱き締めたい衝動が身体の奥から湧き上がって来るのを感じながら、静かに頷いた。
二週間ぶりに来た尚大の部屋はどこも変わった様子はなく、閉め切られていた室内は彼の香りで満たされていた。それは二週間前彼から直に感じた、煙草と雄を思わせる彼の肌の香り。その部屋の空気に包まれるだけで、ぞくりと身体が官能の湯に浸される。
学生マンションらしい手狭な玄関から部屋に入ると、位織に続いて中に入った尚大に背後から抱き締められた。
「位織さん、……していい?」
背後から伝わる尚大の熱。震えるような、彼の心と共に位織に伝わってくる。
尚大は今誰かの腕を、必要としている。
――そしてその縋る先に今、俺を選んでる。
それでいい。
それだけで、位織の心も身体も満たされる。
「そのつもりで俺を呼んだ、だろ……?」
尚大の腕の中でそっと身体を反転させ、いいよ、という小さな囁きと共に彼を抱き締め返した。
行こう、と位織自ら尚大の手を取り、二人でベッドに乗り上げた。尚大の衣服を脱がせ、また尚大も位織の衣服を脱がせて互いに肌を晒し合う。
位織を下に敷こうとする尚大をそっと制し、位織は尚大を横たわらせた。何をするのかと少し戸惑いを見せる尚大に、柔らかい笑みを向け、指先でつつ……、とその肌を辿ると、彼の身体がぴくりと震えた。
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尚大×位織
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二週間ぶりに来た尚大の部屋はどこも変わった様子はなく、閉め切られていた室内は彼の香りで満たされていた。それは二週間前彼から直に感じた、煙草と雄を思わせる彼の肌の香り。その部屋の空気に包まれるだけで、ぞくりと身体が官能の湯に浸される。
学生マンションらしい手狭な玄関から部屋に入ると、位織に続いて中に入った尚大に背後から抱き締められた。
「位織さん、……していい?」
背後から伝わる尚大の熱。震えるような、彼の心と共に位織に伝わってくる。
尚大は今誰かの腕を、必要としている。
――そしてその縋る先に今、俺を選んでる。
それでいい。
それだけで、位織の心も身体も満たされる。
「そのつもりで俺を呼んだ、だろ……?」
尚大の腕の中でそっと身体を反転させ、いいよ、という小さな囁きと共に彼を抱き締め返した。
行こう、と位織自ら尚大の手を取り、二人でベッドに乗り上げた。尚大の衣服を脱がせ、また尚大も位織の衣服を脱がせて互いに肌を晒し合う。
位織を下に敷こうとする尚大をそっと制し、位織は尚大を横たわらせた。何をするのかと少し戸惑いを見せる尚大に、柔らかい笑みを向け、指先でつつ……、とその肌を辿ると、彼の身体がぴくりと震えた。
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