「位織んいらっしゃいー。尚ちゃんがお待ち兼ねよぉ」
二週間前に一度来たきりのはずなのに、位織に対して馴染みの客のような馴々しい言葉を掛けたマスターに、位織は苦笑いのような照れ笑いのような微笑を向け、カウンター席で位織を見つけて軽く手を上げた尚大の隣りに腰掛けた。
二週間前に一度来たきりのはずなのに、位織に対して馴染みの客のような馴々しい言葉を掛けたマスターに、位織は苦笑いのような照れ笑いのような微笑を向け、カウンター席で位織を見つけて軽く手を上げた尚大の隣りに腰掛けた。
「どしたの? 急に」
カウンターを挟んで位織の前に立ったマスターにギムレットを注文してから、ジンなのかウォッカなのか、透明な液体にカットライムの入ったロックグラスを傾ける尚大を覗き込んだ。
「ん、なんでも。んー……位織さんのアドバイスのおかげで今日無事に初めての発表を終えることができた、そのお礼まだ言ってなかったから、とか」
「そっか。じゃあ今日は尚大の奢りだね」
冗談のつもりで言った言葉に、尚大はいいよ、と笑って返した。向けられた笑みに、位織の胸は音を立てるように締め付けられる。けれどもその表情にまた、あの日感じた僅かな切なさを見た。
「早かったね、来るの」
先に飲んでいた尚大が、酔いで僅かに緩んだ目で流すような視線を位織に向ける。そこには無言の誘いがあるように思えた。
「ん、タクシー乗って来たから」
緩い笑みで答えながら、まっすぐに尚大の目を見ることで無言でその誘いに応じる。
「え、マジ? ごめん」
「いいよ。俺も早く尚大から今日のお礼の言葉聞きたかったし」
神妙な表情を作って答えると、尚大はうっそ、と肩を揺らして笑った。
――ああ。
尚大といるとこんなに胸が締め付けられるのに。心が解放されてどこまでも広がって行くような気がする。他愛もない会話をかわしているだけのこの瞬間が、永遠に続けばいいのに、と思うと、先刻負ったばかりの心の傷がじくりと疼いた。
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尚大×位織
関連:和大×ナツメ
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男子にショートカクテルはどうかと、位織の飲む酒を迷い中w
ソルティドッグは塩気がイヤで、ブルドッグはネーミングがイヤw
甘くないのがイイけどジンリッキーはナツメの担当で、
でもあんまりマイナーな名前のカクテルもどうかと思って……ブツブツブツブツw
こんなウルサイ事言ってますが何か位織にイイ酒あればぜひぜひ提案おながいしますw
カウンターを挟んで位織の前に立ったマスターにギムレットを注文してから、ジンなのかウォッカなのか、透明な液体にカットライムの入ったロックグラスを傾ける尚大を覗き込んだ。
「ん、なんでも。んー……位織さんのアドバイスのおかげで今日無事に初めての発表を終えることができた、そのお礼まだ言ってなかったから、とか」
「そっか。じゃあ今日は尚大の奢りだね」
冗談のつもりで言った言葉に、尚大はいいよ、と笑って返した。向けられた笑みに、位織の胸は音を立てるように締め付けられる。けれどもその表情にまた、あの日感じた僅かな切なさを見た。
「早かったね、来るの」
先に飲んでいた尚大が、酔いで僅かに緩んだ目で流すような視線を位織に向ける。そこには無言の誘いがあるように思えた。
「ん、タクシー乗って来たから」
緩い笑みで答えながら、まっすぐに尚大の目を見ることで無言でその誘いに応じる。
「え、マジ? ごめん」
「いいよ。俺も早く尚大から今日のお礼の言葉聞きたかったし」
神妙な表情を作って答えると、尚大はうっそ、と肩を揺らして笑った。
――ああ。
尚大といるとこんなに胸が締め付けられるのに。心が解放されてどこまでも広がって行くような気がする。他愛もない会話をかわしているだけのこの瞬間が、永遠に続けばいいのに、と思うと、先刻負ったばかりの心の傷がじくりと疼いた。
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甘くないのがイイけどジンリッキーはナツメの担当で、
でもあんまりマイナーな名前のカクテルもどうかと思って……ブツブツブツブツw
こんなウルサイ事言ってますが何か位織にイイ酒あればぜひぜひ提案おながいしますw