友永の想いが強くなってゆくのを感じていながら、またそれを怖いと思いながら、別れを切り出すことができなかった。
そしてやっとの思いで切り出した別れを、尚大との関係を持つためのきっかけとして利用した。
それでももう止められない。
そしてやっとの思いで切り出した別れを、尚大との関係を持つためのきっかけとして利用した。
それでももう止められない。
位織を優しく抱いた尚大の、満たされない想い。位織の腕を気持ち良い、と言った尚大を。
――俺の腕でまた、……抱き締めることがある、のなら。
尚大とは何の約束もしていない。けれどもまた、彼が彼を抱き締める腕を必要とすることがあるならば、この腕を差し延べられるように。
蹲り、位織は自身を抱き締めた。
どのくらいそうしていただろうか。突然脇に置いていた鞄の中で、携帯電話が着信を告げた。弾かれたように顔を上げ、鞄を探って携帯を取り出した。
『河辺尚大』
ディスプレイに表示された名前に胸が締め付けられる。位織は震える手で通話ボタンを押した。
「はい」
『あ、位織さん。今いい?』
「うん、どしたの」
『今この前の店で飲んでんだけど。良かったら位織さん……一緒に飲まねぇ?』
「ん、いいよ。店行けばいい?」
『ん、待ってる』
――待ってる。
尚大のその言葉に胸が震える。位織は携帯と財布をポケットに突っ込み、立ち上がった。身体が重いことなんて、もうどうだって良かった。
タクシーに飛び乗って店に横着けた。店の扉を開け、中を覗き込むように顔を出した位織にいち早く気付いたマスターが位織に声を投げた。
←25へ / 27へ→
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尚大×位織
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――俺の腕でまた、……抱き締めることがある、のなら。
尚大とは何の約束もしていない。けれどもまた、彼が彼を抱き締める腕を必要とすることがあるならば、この腕を差し延べられるように。
蹲り、位織は自身を抱き締めた。
どのくらいそうしていただろうか。突然脇に置いていた鞄の中で、携帯電話が着信を告げた。弾かれたように顔を上げ、鞄を探って携帯を取り出した。
『河辺尚大』
ディスプレイに表示された名前に胸が締め付けられる。位織は震える手で通話ボタンを押した。
「はい」
『あ、位織さん。今いい?』
「うん、どしたの」
『今この前の店で飲んでんだけど。良かったら位織さん……一緒に飲まねぇ?』
「ん、いいよ。店行けばいい?」
『ん、待ってる』
――待ってる。
尚大のその言葉に胸が震える。位織は携帯と財布をポケットに突っ込み、立ち上がった。身体が重いことなんて、もうどうだって良かった。
タクシーに飛び乗って店に横着けた。店の扉を開け、中を覗き込むように顔を出した位織にいち早く気付いたマスターが位織に声を投げた。
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コメント
>秘密拍手コメo-iさん(*´∀`)
あいー愛人街道まっしぐらの位織んでしw
不幸を愛する男wなんだか尚大と巧く行ったら
またどこかで不幸の種を蒔いてしまいそうな気もするすけど
それをいっちゃぁおしまいよw的に流してやってくだちぃw
教授にはイイ人フェードアウトで固めるつもりすw
位織んはケナゲだけど結構したたかすよね(゚∀゚)アヒャ
ギャーッ!友永と尚大の共通点!!
アセアセこじつけ的に考えましたが
知的なのに中身はちょっと子供っぽい、っつうか
守ってあげたくなるタイプ?みたいなトコロ、とかw
どうすかw
ついしんw
夏もショウガで乗り切ります!
あいー愛人街道まっしぐらの位織んでしw
不幸を愛する男wなんだか尚大と巧く行ったら
またどこかで不幸の種を蒔いてしまいそうな気もするすけど
それをいっちゃぁおしまいよw的に流してやってくだちぃw
教授にはイイ人フェードアウトで固めるつもりすw
位織んはケナゲだけど結構したたかすよね(゚∀゚)アヒャ
ギャーッ!友永と尚大の共通点!!
アセアセこじつけ的に考えましたが
知的なのに中身はちょっと子供っぽい、っつうか
守ってあげたくなるタイプ?みたいなトコロ、とかw
どうすかw
ついしんw
夏もショウガで乗り切ります!