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偏愛エレジー(30)(R18)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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※18禁エリアだすw






「尚大、もう……いい、から……」

 ――尚大を、早く……。

 欲しくてたまらない。尚大に触れられて、あっという間に身体が根を上げてしまった。毎夜のように彼に焦がれて自身を慰めてきた。今すぐにでも尚大を押さえ付け、上に乗ってしまいたいくらいなのに、と思うと位織から微かな苦笑が零れた。

「ほんとにいいの?」

 まだ僅かに遠慮を残しているらしい尚大が再び問い掛ける。位織はうん、と大きく頷いた。位織の体内の様子を診るように、内壁をぐるりと指が触れる。その優しい仕草に少し、泣きたくなる。

「あっ……」

 体内(なか)の一点に押されて、位織の身体が跳ねた。触れてもいない位織の中心は熱く滾り、先端から零れた蜜は根元にまで伝い濡らしている。早く、と目で訴える位織にキスを落とし、ゆっくりと尚大の身体が離れた。

 去って行った指の余韻で小さく身体を震わせる位織の足元で、尚大が手早くゴムを自身に使う気配がする。そのあと、背後に再び手が伸ばされ、少し冷たいけど、と言い置いて、そこに水気が乗せられた。その冷えた感触にひっそりと肌が粟立つ。その直後、脚を持ち上げられ、後孔にくぷりと尚大の熱い質量が入ってきた。

「ぁ……」
「位織さん、平気?」
「ん……イイ」

 位織自ら腰を揺らして尚大を奥へと導く。二週間。短いようで長かったその間、焦がれ続けた尚大とまた、こうやって繋がることができた歓びが身体の底から溢れ出て来る。

 尚大がゆっくりと位織の中を出入りする。身体の奥を突き上げられる度、心まで触れられたかのように切なく震えた。

「ん、っん、ぁ、ぁっ、……」
「位織さん、気持ちイイ……?」

 尚大の肌が薄く汗を纏う。尚大の背をそっと撫でると、指先がしっとりと濡れた。




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尚大×位織

関連:和大×ナツメ 




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コメント
(*´Д`)はふぅん(*´Д`)はふぅん
あぁあぁあぁ…もぅ既に撃沈です(悶
イオリさんてば色っぽいしぃ~~カワベっちの為に身体まで差し出して…うう、健気だわ゜+.゜.(⊃Д`*)゜+.゜
そしてカワベっちもナツメ達と絡む時と違って男っぽさの中に可愛さが見え隠れ…堪りません(;゚∀゚)=3
あぁ~~クネクネ止まらないまま帰ります←ww
2009/04/25(土) 00:59 | URL | 柚子季杏 #-[ 編集]
(*´Д`)←これ欲しかったんです(*´∀`)いただきまんた(*´∀`)
>柚子季てんてぃ(*´∀`)

はふん(*´Д`)あざす!この顔文字辞書登録したかったんす(*´∀`)
やっと手に入りましたあざした(*´∀`)

ああんもう読み込んでいただいて
まりがとんございますっ(´Д⊂ヽ
そゆ意図でもって書いてるつもりですが
届いてるかなぁ、ってちょと思ってたんで
汲み取っていただけて(*´Д`)ウレシスですほっ

最近はほんとワタクシ出不精してまして
てんてぃにも失礼ぶっかまし続けですいませんです
どこにもマメな訪問・コメ入れ広く長く続けてらっさって
ほんとにてんてぃには尊敬す(;´Д`)

ますますまったり出不精でちまちまやってるかと思いますが
よろしければ引き続きのお付き合いよろすくおながいします\(^o^)/


2009/04/25(土) 15:49 | URL | ベラ #mQop/nM.[ 編集]
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