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偏愛エレジー(65)(R18)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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「……位織さん」
「尚大、が欲し……っ、あ」

 一際大きく突き上げられる。尚大の手が、位織の雄を握った。

 飲み込まれる。官能のうねりに。尚大と溶け合って、もっと。一つになりたい――。

「位織さん、っ」
「あっ、ぁ、尚大っ、も……イく、んっ」
「俺も、いい? イって、位織さん……」
「んっ、ん、いい、イイっ、あ、イく、――っ」

 何度も首を縦に振った。

 尚大が、位織の耳朶を口に含めた。粘膜の温かさと同時に、痛い程に立てられた歯の硬質な感触。位織の意識を溶かして、沸騰させる。上り詰め、極まった。

「っ、あ、あぁ、……っ」
「んっ、……」

 位織の耳元で低い呻き声を零し、奥で尚大が爆ぜた。愛しい熱が、この身に注がれる喜悦に全身が震える。位織も尚大のあとを追うように、滾る熱を尚大の手の中に吐き出した。

「んっ、ぁっ、っ、……ん」

 二人共鳴するように痙攣して、残滓まで全て吐き出す。顎に手を掛けられ、その手に促されるまま焦点の定まらない目で緩く振り向くと、足りない空気を位織に求めるような性急さで唇を塞がれた。

「ん……、……」

 キスで互いに吐息を分け合いながら、呼吸が落ち着くのを待つ。その間も、キスの甘さに身体は思考ごと蕩けてゆく。

「はぁ、ぁ……」

 やがて呼吸が整うと、ゆっくりと尚大の唇が離れて行った。名残惜しさに、位織は虚ろな視線のままじっと、尚大の唇を目で追った。

「位織さん」
「ぁ……」
「抜くよ」
「……ぁ、っ……」

 肩を掴まれ、背後から尚大が去って行く。激しい摩擦で鬱血した後孔は、その淡い刺激にも過敏に反応して位織の身体を波打たせた。体内から尚大の熱を失った位織は、支えを失くした人形のようにずるりと、壁を伝って床へ崩れ落ちた。






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尚大×位織

関連:和大×ナツメ 



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コメント
秘密拍手コメレスでし(*´∀`)まりがとんございます(´Д⊂ヽ
>秘密拍手コメo-iさん(*´∀`)

あいーまりがとんございます山は一応越えますた(;´Д`)
ここで「ちょっとまったーっ!」で梁瀬が乱入……
とかしたらオモロすなぁとか思いますが
それはさすがにあり得ないすねw
実は尚大がどこまで脱いでるか、未定のまま進めてましてゴホゲホ
どこにも書いてないので読んでくださってる方も迷ってるだろうなぁとか
思いつつ、私も迷ってたりorz
急いで突っ込んだらやっぱ前だけ開けてるだけすかね
上も着たまますかね
通じ合ってもっかいヤる(予定は未定w)時に脱がそうかなぁ、とか
ぼんやり考えてますがあわわわわw
そうなるとまたエロ……!wwwwww
エロに使う私の持ち語彙(何)は使い果たしたorz
とか思って最近長いエロがかけない気がするす(;´Д`)
多分どっかで見たなこのカンジ、みたいなエロになるかと思いますが
そん時は何卒薄目でゆるーく、流し見してやってくだたいorz
いつもハゲ増しほんとまりがとんございます(´Д⊂ヽ


2009/06/03(水) 00:10 | URL | ベラ #mQop/nM.[ 編集]
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