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偏愛エレジー(66)(R18)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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 俯せのまま肌を床に密着させると、まだ熱を孕んだままの身体にその冷たさが心地好かった。

 疲労と、ここ数週間にも及ぶ不眠で、身体が重い。

 ぼんやりと尚大を見上げると、位織の白濁で濡れた手を拭いもせずに、膝立ちで呆然と位織を見下ろすその視線とぶつかった。

「尚大……」
「位織さん……俺」
「ん……」

 尚大は自分の感情に整理がつかないまま、困惑の余り動けなくなってしまっているようだった。そんな尚大が本当に可愛いと思う。位織はふと目を細めた。

「尚大、ティッシュ」
「……え?」
「ティッシュは?」
「あぁ……」

 ごめん、と小さく謝って慌てたように尚大がティッシュを取って位織に手渡した。それを受け取ると、位織は身を捩じってのそりと身体を起こした。

「手」
「え……?」
「手、貸して」

 瞬きする尚大に位織は小さく笑いながら、白濁に濡れた尚大の手を取った。言葉では説明できないような幸せを噛み締めるように俯いて、位織は受け取ったティッシュでそっと尚大の手を拭ってやった。

 拭けたよ、と笑みとともに顔を上げると一瞬、泣きそうにも見える尚大の少し歪んだ表情が見えた。同時に尚大の腕が伸びてきて、位織をそっと、けれどもしっかりと抱き締めた。

「位織さん……」
「ん……」

 位織からも尚大を抱き締め返し、彼を労るように優しく、その背を撫でた。尚大はどこかほっとしたように、小さく吐息した。




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尚大×位織

関連:和大×ナツメ 



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コメント
ティッシュー!!!!!
ティッシュに異常なほど萌えを感じた市川です。←ぇ

やっと、やきもきしたターンから脱出しそうですね。
尚大が「まだ、俺のターン(笑)」とかいってウジウジしたらどうしよう(爆)と勝手に心配してます(笑)

位織さんの、拭けたよって台詞に萌えました←
2009/06/03(水) 00:06 | URL | 市川美咲 #-[ 編集]
ティッシューでフキフキしますたw
>市川美咲さん(*´∀`)

ティッシュを使うといきなり現実的過ぎて
ゲンナリされてしまうんじゃないかと
実はいつもヤキモキ(?)してたんですが!
萌えありましたですかヨカタですーーっ(´Д⊂ヽ

尚大、位織んにナデナデしてもろて
やっと落ち着き取り戻しましたw
こんな実はコドモな27歳ダイジョブですか(;´Д`)
このあとは……もっかい今度はラブいガチュンを……
とは思うんですが私の体力が不安ですorz

萌えいぱいなウレシスなコメありがとうございますた(;゚∀゚)=3ハァハァ

*************************************

>秘密拍手コメo-iさん(*´∀`)

わはw尚大てば位織にナデナデどうどうしてもろて
どうにか落ち着いた、ってカンジすw
んもうどんだけコドモなんすか(;´Д`)
尚大の方も一応3週間ぶりになるんで
色々溜まってたんすねきっと(゚∀゚)アヒャ
そででわ尚大着衣のまま、という流れでケテーイ(*´∀`)
二回戦で脱がすとします(*´∀`)
二回戦……………………(;´Д`)
今度は楽しく書けますようにw

わ、ネギの天ぷらすか!ハゲウマソす(*´Д`)
ネギは生の辛いのもスキすけど
火を通して甘くなったのもダイスキー
ネギの中がトロトロ……
ほら、ちょっと熱を加えてやっただけで
中までトロトロじゃねぇかよどんだけ甘いんだよ
ほらクチに入れてやろうか、あぁン?
今度からネギ食らう時はこゆカンジに攻めることにします\(^o^)/
どんだけ言うくらいネギのことがスキだーっ!
(とここでも叫ぶw)

2009/06/03(水) 22:48 | URL | ベラ #mQop/nM.[ 編集]
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