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誰もがきっと、誰かの。(37)(R15)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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※まったり15禁だす。よろすくおながいします。






「生……」

 呼ぶでもない様子で、名を囁かれる。生の耳元で吐息した唇に、耳朶をそっと挟まれた。生を抱き込んだ手は、胸元から下腹部へと、泡を塗り広げながら下りてゆく。

「ぁ……」

 背後には貴史の、堅く猛った雄の熱さ。耳は粘膜の柔らかさ。そして下腹部には、舐めるような愛撫。

 身体の至る所をいやらしく刺激され、呼吸が乱れる。貴史が優しいのか、意地悪なのかさえ、分からなくなってくる。

 ただ、極まれと、貴史の身体に無言で促される。

 意図したように肝心な部分は外され、けれどもざわざわと身体の内側を煽るような、細やかな気泡に下腹部が包まれる。

 唇に挟まれた耳朶は、やがて口内に含められ、舌のねっとりとした温かな感触と、歯の硬質な感触が、生を交互に苛んだ。

 伸ばされた指先が、スポンジと一緒に内股をするりと滑ると、膝から力が抜けた。自重を支えきれなくなった生の膝は、がくりと折れた。

「っん……、っ、ぁ……」
「生」

 崩れ落ちそうになった身体を、背後から貴史に抱き留められる。

「ぁ……」

 いつの間にか立っていられないほどに昂揚していたことに、自身でも驚く。性器は触れられもしないまま、いきり立ち高く天を仰いでいた。

 もっとダイレクトに触れて欲しい。あるいは身体の内側を、抉られて達したい。

 もどかしさに小刻みに震えだした身体。ゆっくりと捻って貴史を見た。

「貴、史……」

 情欲に潤んでしまった瞳で貴史を見上げ、早く欲しいと無言で訴える。



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コメント
秘密拍手コメレスでし(*´∀`)あ(・∀・)り(・∀・)が(・∀・)と(・∀・)う!でし(*´∀`)
>秘密拍手コメo-iさん(*´∀`)

あいー(*´∀`)風呂でゲヘゲヘw
もっともっともーっとねちっこく
内股を延々洗い続けたかったんすけど
行動描写の連続ってつまんないんすよね文がw
それ以上に私の能力のなさ故行動描写さえ
新しい文を書けなくなってきてあえなく風呂終了orz
ねちっこーく洗った、となんとか脳内補完をお願いしたく…(´Д⊂ヽ

一回生をイかしておくのもイイかと思いつつ
初めて同士のまだくっついてないガチュンなんで
とりあえず二人とも一回一回でw
ベッド入ってもうちょっとだけ
がんがってみようと思いますw(私がw
なんとなくテンションが上がりきらず
モゾモゾやってますが
引き続きのお付き合い何卒!
よろすくおながいいたしますーっ(´Д⊂ヽ

コメあざした!
2009/11/02(月) 23:54 | URL | ベラ #mQop/nM.[ 編集]
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