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誰もがきっと、誰かの。(36)(R15)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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「生、洗ってあげる」

 生を誘うような視線を向けながら、貴史が湯を含ませたスポンジにボディソープを垂らす。それをくしゅりと握って泡を立て、生の手を取った。

 こっち、と貴史に取られた手を引かれ、身体に湯の当たらない場所へと一歩移動する。

 手を少し持ち上げられ、手の甲に泡が乗せられた。そこからゆっくりと、腕が泡に包まれてゆく。這うように、スポンジが肌の上を撫でる――貴史の 熱の籠もった視線を身に受けながら。

「ぁ……」

 その視線を意識した途端、体温が熱を上げる。

「気持ちいい?」

 スポンジを腕から胸へと滑らせて、貴史が問う。貴史の、この手の動きは生を煽ろうと意図しているのだろうか。貴史に触れられたところから順に、泡の下、肌が静かにざわざわと騒ぎたてる。生はただ黙って、小さく頷いた。

 スポンジが胸の尖りを掠めるように通り過ぎると、ぴくりと身体が震え、そのたび生は息を詰めた。

「っ……、……」
「感じる?」

 生より背の高い貴史が、僅かに顎を引き、上目遣いで生を見る。その余裕にも見える笑みが、生の全てを見透かしているかのようにじっと、生の瞳を捉えている。

「貴史の洗い方……やらしい、から」

 過敏な程に震えてしまう己の身体の言い訳のように、目を伏せてごにょごにょ答えると、貴史はふと笑って、背後から生を抱き締めた。

「やらしくなるようにやってる……生が、エロいから」

 背と、貴史の胸が間に泡を挟んで密着する。尾てい骨辺りには、貴史の熱が、その熱さを生に伝えるように、押し付けられた。




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コメント
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2009/11/01(日) 01:05 | | #[ 編集]
Re: すきです。
>秘密コメ↑Kさん(*´∀`)

こばわ~(*´∀`)今日もコメまりがとんございます(*´∀`)
そだ、風呂での絡み、私初めてだとばかり思ってましたが
ついこないだあゆしんで温泉のエチ書いたばっかりでした\(^o^)/オワタ
いや今回はボディソープでアワアワと
AVのようなことをしてる…イメージでw洗いっこだけは避けましたがw
ネッチネッチネッチネッチと
脳内じゃもっとネッチネッチなんすけど
なかなかただ行動だけを羅列するわけにも行かず難しいすorz
ただダラダラなってるだけでなんかほんとダメですなんかorz
ってなりながらここんとこずっと書いてます(´Д⊂ヽ

いやそれでも気分はまたーりやらせていただいてます\(^o^)/オワタ
少しずつしか進められずほんともめんなたいです
引き続きのお付き合い、何卒よろすくおながいいたします!!


2009/11/01(日) 23:01 | URL | ベラ #-[ 編集]
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