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誰もがきっと、誰かの。(35)(R15)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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※R15、あると思いますw





 身に纏うものを全て取り去られた姿を、貴史に下から見上げられる。どうすれば良いのか分からずに、羞恥により僅かに潤んだ瞳でただじっと貴史を見下ろしていると、貴史が取っていた生の足の甲に唇を押し当てた。

 途端に生の頬にかっと朱が差す。

「そ、んな……汚れてるから、……っ」

 そこから膝下まで、貴史の舌がゆっくりと這い上がってくる。

 同時に、突然の出来事に強張った生の身体の奥からは、快感がせり上がってきた。

 爪先が震えたのが貴史に伝わっていないわけはないが、貴史はそのことには触れずに、膝頭にキスを落として再び生を見た。

「俺は気にしねぇって。言ったろ?」
「でも、……」
「生が気になる?」
「ん……」

 喘ぐように唇を震わせて小さく頷くと、貴史は静かな笑みを浮かべて立ち上がった。

「あとは風呂ん中で」

 耳元で声がした。

 ぞくりと背を波打たせる生に少し笑って、貴史は行こう、と生の手を取った。





 バスルームは部屋と同じように広く、男二人で入っても狭さは全く感じない。貴史がシャワーのコックを捻ると、シャワーの水は程なく温かな湯になった。

 バスタブに栓をして、高い位置からシャワーの湯を注ぎ入れる。貴史に手を引かれるまま、まだ浅い湯の中に二人で入り、柔らかく注ぐシャワーの湯に打たれた。

 確かに雨の中、落ち込んだ心で立ち竦んでいた幾許かの時間。冷たかった。温かさに和らいだのは身体だけではない。

 湯に打たれ、感じた温もりに、貴史を感じた。




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コメント
秘密拍手コメレスでし(*´∀`)あ(・∀・)り(・∀・)が(・∀・)と(・∀・)う!ございマス!
>秘密拍手コメtさん(*´∀`)

やらしいですか!ありがとうごじゃいやす!
私自身に足舐めのフェティシズムを持ち合わせてませんので特に
なんかヌルいなぁとか思いながらしかもグダグダだなぁとか
(´;ω;`)ウッ…ってなりながら書いてますんで
そう言っていただけたらウレシスでし(´Д⊂ヽ
色々ヌルく進んでしまうかもしれませんが
どうかあたたたたたかく!
見守っていただけると泣いて喜びます(´Д⊂ヽ(ぁ)

コメありがとうございました!!
2009/10/31(土) 23:20 | URL | ベラ #mQop/nM.[ 編集]
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