2ntブログ

誰もがきっと、誰かの。(43)(R18)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
※すいませんまだ18禁的描写続いてます。





「ぁ、っ、ぁ、ぁ」
「生、……ダイジョブ?」
「ん、ぅん、うん、い、イイ、っと、もっと……っ」

 欲望のままに口走る言葉。それは今まで生が口にしたことのないものだった。

 こんなことを言ってしまうなんて自分じゃないみたいだ、と言う思いと、これが本当の自分なのかも知れない、と言う思いが生の中で交錯する。ただ、貴史ならどんな自分でもそのまま受け入れてくれそうな気がした。

 小さく始まった抽挿が、少しずつ深くなってゆく。

 腰を掴む貴史の手が、時折優しく生の背を撫でる。そのたび生の身体は自分の意思の及ばないところでびくりと震え、体内の熱を締め上げた。

「生、……スゲ、イイ」
「ん、っ、ぁ、……っ」

 抽挿のたびに、たっぷりと施されたローションの淫猥な水音が部屋に響く。

 それとともに、部屋の空気に濃密さが増してゆく。

 吐息と水音の混じった濃密な空気は、甘くて蜜のようにとろりとした水のようで、喘いでも喘いでも、その水面から出ることができないような官能の淵の中、生は溺れるようにその身を浸した。

「ぁ、ぁ、っん、イイ、ぁっ」

 身体の深い部分を、突き上げられる。

 身体の内側を、熱い肉塊に余すところなく擦られる。

 貴史が生の中から逃げるように引いてゆくと、肉道がそれを引き止めるように収縮し、その途端、また最奥まで入り込んでくる。そしてその質量と熱さにくらくらと気が遠くなってしまいそうになる直前に、また浅くまで引いて生を焦がれさせる。

 一見激しくも思える貴史の抽挿は、けれども決して生に痛みを伴わない。それは貴史の丁寧な前戯と、穿つ深さをゆっくりと、少しずつ深くしていった貴史の優しさ以外に理由はなかった。


←42へ / →44へ
←1から読む


ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村 小説ブログ BL小説へ
にほんブログ村
↑ランキング参加中す。よければクリック入魂一押ししてください。
 書く意欲に繋がってます(*´∀`)
携帯からはポイント反映されないことがあるようです(090907現在)
ぜひパソからの一押しお待ちしてます(*´∀`)



ぜーはーそろそろフィニッシュしたくなってきますたハァハァ


コメント
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 

 | Copyright © がっつりBL的。 All rights reserved. | 

 / Template by 無料ブログ テンプレート カスタマイズ