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誰もがきっと、誰かの。(45)(R18)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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※18禁今回で一応フィニッシュでしw よろしくおながいします。





 耳朶に立てられた歯に、少しずつ力が掛けられてゆくのを感じる。やがてそれは、疼くような微かな痛みとなった。

 それは、貴史から与えられた、初めての痛み。

 その甘い痛みが、生に僅かに残っていた理性の最後のひとかけらを灼き切った。

「ぁ、っ、も、ん、っく、イく……っ」

 シーツを握りしめる指先が白くなる程に、身体の末端まで力が入り、硬直する。締め上げた貴史が、生の中で更に質量を増した。

「スゲ、生……、俺も、イってい……?」

 生を突き上げながら、苦しそうにも聞こえる声で貴史が問う。同時に生を抱き締める手に、胸の尖りを摘まれた。

「んっ、ぅん、い、ん、ぁっ」

 これで終わりでないのなら。

 躊躇うことはなにもない。

 生は何度も、首を縦に振った。

 強く抱き締められ、密着度が上がる。うなじに、貴史の頬が預けられた。

「っ、生……」
「ぁっ、ぁ、っく、イく、ああっ」

 抱え込まれ、一際大きく突き上げられる。

 瞬間、視界が色を失い、聴覚は、音を失う。

 顎が跳ね、背がしなる。

 体内の、薄い隔たりの向こうで貴史がはぜるのを感じると、それに呼応するように、生も貴史の手のひらの中、極まった精を吐き出した。

 続けて二人、共鳴するように痙攣し、最後まで吐ききる。

 全てを吐き出し、荒い呼吸に喘いでいると、伸びてきた貴史の手に、顎を取られた。

「ぁ、はぁ、っ、ぁ……」

「生……」

 そっと促されて振り向くと、すぐ傍に貴史の唇を感じた。

「ぁ……、ん……」

 生自ら小さく唇を開き、貴史の唇に、己のそれを重ねた。



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コメント
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2009/11/10(火) 21:37 | | #[ 編集]
ニュータイプ(*´∀`)でした(*´∀`)
>秘密コメ↑Kさん(*´∀`)

こばわ~(*´∀`)今日もコメまりがとんございます(*´∀`)
そうなんすよ新型かどうかは厳密には分からないんすけど
A型出たんでこのご時勢なんで新型です、とのことですw
もうかなり良くなりまして
動き自体はもういつも通りです(*´∀`)
ご心配お気遣いありがとうございます(´Д⊂ヽ

あいー(*´∀`)一応このまま「めでたし」で終わることはないでし
望木のテクに惚れたと同時に
望木のテクあり杉に懐疑的(?)になるとでもいいましょうか
なんというかそんなカンジに進む予定でしw
あああんありがとうごじゃいやす(´Д⊂ヽ
傷つくというほどの流れでもないかもすけど
もうちょっとだけあります
生を可愛がってくださりありがとうございます(´Д⊂ヽ

引き続きのお付き合いよろすくおながいいたします(*´∀`)
今夜もコメあざしたー(*´∀`)

*******************************************

>秘密拍手コメYさん(*´∀`)

あいー出逢って最初のセクース描写に
2ラウンド目まで書いてしまったら
ほんとあとが残ってないかと思いましてw
二人的にはヤってもよかったのかもなんすけど
私の都合でw 2ラウンド目はナシですw
とりあえず寝て、起きて少しだけ
生が望木のことを知って、
そんで山、ってほどのデカいのでもないかもなんすけど(アセアセ
ちょろっとありますんで
くっつくのが少し先になりますw
エロ明けトークの口火(?)は
望木のクサい台詞からとなりますた\(^o^)/
ど…どんなカンジでしょかドキムネ

引き続きアワアワしながらもまたーりやらせていただきますんで
引き続きのお付き合い、よろすくおながいいたします(*´∀`)
コメあざした(*´∀`)




2009/11/11(水) 01:33 | URL | ベラ #-[ 編集]
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