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誰もがきっと、誰かの。(110)(R18)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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※まだまだ前戯ですが18禁でおながいします。






 貴史が、ベッドサイドで穿いているものを脱ぎ落とす。

 間接照明の光の加減で、部屋の壁にその影が長く映るその様子もどこか淫靡さを醸し出す。

 貴史がベッドに乗り上げようと、その片膝がベッドに落とされるたび、優しくベッドが揺れた。その揺れに、生の身体も優しく揺らされ、それさえ愛撫であるかのようにざわざわと、生の皮膚の下で燻る欲望が騒いだ。

 ゆっくりと反転してベッドの中央へと移動し、仰向けになった。見上げると、生を跨いで膝立ちになる貴史と目が合う。

 ゆっくりと視線を落とすとそこには、生を求めて猛る貴史の欲望。

 手を伸ばし、そっと触れた。

 そこは熱く脈動し、指先から伝わる貴史の熱が、生の脈動に乗って全身に甘く広がる。

 貴史の身体が、ゆっくりと下りてくる。ふたり無言のまま、身体を重ね、抱き合った。

 添うように、肌と肌が密着する。無言で愛を囁くように、鼻先同士を触れ合わせ、貴史を求めて唇を薄く開いたと同時にそこを塞がれた。

「ん、……、ん……」

 全身に貴史の重みを感じながら受ける口付けは、呼吸を塞がれたように生から思考を奪う。差し入れられた貴史の舌に、生自ら夢中で舌を絡めた。

 下肢では二人の猛った雄を押し付け合い、互いに刺激を求め合う。どちらのものとも分からない先走りの蜜で、そこはぬるりと滑った。

「んっ、ん……、ん、あ……」

 髪を撫でられ、その優しい仕草にたまらず小さく喘ぐと、緩んだ口元をこじ開けるように上顎を内側からざらりと舐め上げられた。脳髄へと駆け抜ける快感に眉を寄せ、貴史の背に乗せた手指は、先が白く血が通わなくなる程に力が籠もった。


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