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誰もがきっと、誰かの。(113)(R18)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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※引き続き18禁です。







「生、指噛んじゃ……」

 だめだよ、と優しく窘められ、口元にある手を取られた。その身代わりのように、貴史の指が口内に差し入れられる。その指に舌をざらりと撫でられ、生は夢中でその指に舌を絡めた。

「んっ、ン……、っ、ぁっ」

 口元に意識が移ったのもつかの間、胸元に甘い痛みが走る。貴史が突起に歯を立てたと気付くまで、数秒を要した。

 上下の歯で軽く挟んで引っ張られ、痛みを感じたすぐあとに、その痛みをいたわるように舌で優しく舐められる。幾度となくそれを繰り返され、気が付けば啜り泣くように喘いでいた。

「っ、んっ、ン、っ」

 貴史の指をしゃぶりながら、びくりと身体が跳ねるたび、堪えきれずにその指に歯を立ててしまう。けれどもそれももう、自分で抑えることはできなかった。

「ん……生、スゲェ、いい……指、気持ちいいよ」
「んっ、っ、ぁっ、ンんっ」

 貴史の悦に入った声が聞こえ、そしてまた、痛みと悦楽が間断なく与えられる。

 官能に侵され灼ききれそうな身体。

 触れられることなく空気に晒された屹立からは、触れて欲しいと懇願するように先走りの蜜が溢れ、その根元までをしっとりと濡らしていた。

「んっ、ンんっ、っ」
「生、声もっと聞かせて」
「っ、ぁ、あ、ゃっ」

 貴史の甘い囁き声が肌に落とされ、口内から貴史の指が去ってゆく。貴史の指を噛むことで塞き止められていた声が、封じるものを失くして溢れ出すように零れた。

 生の唾液で濡れた指先が肌を伝って下へと下りる。その指が辿った軌跡が、空調が効き始めた部屋の空気に冷やされ、その冷たさもまた、却って生を熱くする。

 指先が腰骨辺りまで下りてきたところで、肝心な部分は避けてその周囲だけを、指先が何度も行き来した。



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進まないったらないorz
まだまだ前戯続きそうす。お付き合いまりがとうございます(´Д⊂ヽ


コメント
秘密拍手コメレスでし(*´∀`)あ(・∀・)り(・∀・)が(・∀・)と(・∀・)う!でし(*´∀`)
>秘密拍手コメo-iさん(*´∀`)

ちょっとぶりでございますーっ!
そろそろ繁忙期は過ぎましたですか
私はここのところアソビに忙しく(←
眠気堪えて書いてるので
自分で出来栄えが分からない始末でorz
とにかくまたーりネチネチやりたくてやってますが
貴史にやらせたいことはイパイあるけど
語彙が足りませんボスケテ(´Д⊂ヽ
急にはしょりだしてガチュンアッー!ってなったら
察してやってくだたいorz

今日もありがとうございますた(*´∀`)
また明日もよろすくおながいしますwエヘ(*´∀`)



2010/01/22(金) 23:32 | URL | ベラ #mQop/nM.[ 編集]
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