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誰もがきっと、誰かの。(120)(R18)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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「ぁっ、っ、ぁ、……っ」

 時にその箇所を掠めるにとどめ、時に身体の内側にあるものが全てせり上がってくるように強く押す。

 迷いのないその指は、生の全てを暴き、知り尽くしているかのように動く。

 ごく浅い場所で抜き挿しが繰り返されたかと思うと、ぐるりと回して狭い肉道を拡げる。ひくひくと収縮を繰り返しながら、貴史の手によってそこが少しずつ、柔らかく弛緩してゆくのが生自身にも感じられた。

「ここ、トロトロんなってきたね」

 指を根元まで挿し入れ、ゆっくりと抜きながら貴史が囁く。浅い箇所で試すように指先を左右に振り、できた隙間から、指がもう一本滑り込んできた。

「ぁっ、っ、もう、いい、から……」

 早くより大きな、熱い質量が欲しいと、口にして懇願する代わりに生の腿に押し当てられている貴史の熱に手を伸ばした。そっと握り、緩く扱くと、貴史がゆるゆると腰を使う。そうすることで生の手の中で、貴史の熱塊もゆるゆると前後した。

「でもまだだめだよ。ここでは絶対、生に痛い思いさせたくねぇから」
「ぁ……、っ、ぁっ」

 二本に増やされた指が、生の中でまた抜き挿しされる。柔らかく解れ始めた生の襞が、絡みつきながらその形に沿うようにしっとりと、貴史の指を圧し包んだ。

「スゲ、やらかいのに絡みついてくる」
「ンんっ、ん、そ、れは、貴史が……、っ」

 生が見ることができないその場所の様子を報告するのは、生の羞恥を煽るためなのか。現に生は、貴史の言葉によっても存分に昂ぶっていた。

 更なる圧迫感に、切なく眉を寄せる。気が付けば指が三本に増やされていた。


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