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誰もがきっと、誰かの。(125)(R18)

BL好きが書いた自作小説を短編・シリーズでぼちぼちアップしています。年下攻率高し。 18禁。
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※18禁最終です。まりがとんございますた。





「ん……、……」

 達した充足感と、心地好い疲労感。優しく髪を梳かれ、身体から力が抜けてゆく。貴史に絡み付かせたまま自分では動かせなくなってしまった両足を、貴史がそっと下ろしてくれた。

「生、……」

 貴史に、耳元で吐息とともに名を呼ばれ、それきり無言でぎゅっと抱き締められる。その切ないほどの腕の強さに、何故か泣きそうになる。自分でも驚いて、その理由はなんだろうとまだ膜のかかった思考の中で探るように思いを巡らせた。

「あー……、スゲェ、幸せ」

 生の首筋に鼻先を埋めたまま、貴史が呟いた。

「ぁ……」

 ――幸せ。

 この泣きそうな気持ちは、この一言で言い表せるものだったのかと、巡らせた思いがすとんと収まった。

 ぎゅんと、胸が鳴る。

「僕も、凄く……幸せ」

 声に出してみると、それをより深く実感した。貴史の背を優しく撫でると、貴史がどこか甘えるように唇を寄せてくる。その唇を、薄く開いた唇で受け止めた。

「ん……、生、好き……」
「ん、ぁ……」

 その言葉は、何よりも生の性感帯を擽る。穏やかに凪いだ欲望に、またほんのり火が灯る。まだ繋がったままのそこが、ひくりと痙攣した。

 収縮したことで締め上げてしまったのか、体内の貴史が生に呼応するようにぴくりと動く。同時に貴史の眉もぴくりと動き、貴史は微かに苦笑した。

「っ、……あー生、まだ抜きたくねぇ……」

 生の中で、たった今吐精したばかりの貴史の雄に力が戻りつつあるのを感じる。

 幸せだと、心身が歓びに震える。

「ん……、貴史、して。もっと……」

 二人が融けてしまうまで。

 細胞の全てに、幸せの記憶を刻み込めるように。

 ぎゅっと、貴史を抱き締めた。


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続きヤるにしても、貴史はゴムを交換しないといけないすね\(^o^)/
次回で完結の予定す!
慎治高校生、結局一回しかできなかた…orz



コメント
 はぁ~幸せ~て思った後、ベラさんの「ゴム交換」て言葉に、爆笑です。
 確かに!
 抜かずの…てわけには行かないですよねぇ…? (爆)
2010/02/02(火) 08:27 | URL | 如月久美子 #-[ 編集]
Re: タイトルなし
>如月さん(*´∀`)

またまたレス遅くなり申し訳ございませんズサーーーッ!
少しでもシアワセ感じていただけたのなら、
もうそれで私はシアワセです(´Д⊂ヽ
一度イっちゃたゴムはそのまま使うと
漏れや破れの原因になりますから!ww
今回は珍しくセーファーセクース推奨になってしまいますたw
いつもお付き合いまりがとんございます!

***********************************************************

>秘密拍手コメYさん(*´∀`)

すいませんエロのあとあと1回で終わるとばかり思ってたのに
3回かかりそうすorz
今夜でも終われませんですた\(^o^)/オワタ
まだ今のところ番外とかSSとか、何も思い浮かびませんが、
またリクとかいただけたら(エヘw)
何か気持ちが盛り上がるかもです(*´∀`)
ここのところほんと眠気に勝てず申し訳なす
レス遅くなりましたorz
今夜もお付き合いまりがとんございますた!



2010/02/03(水) 22:43 | URL | ベラ #-[ 編集]
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